研究課題/領域番号 |
18F18007
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
月村 太郎 同志社大学, 政策学部, 教授 (70163780)
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研究分担者 |
GAVRANKAPETANOVIC-REDZIC JASMINA 同志社大学, 政策学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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キーワード | ボスニア・ヘルツェゴヴィナ / 沖縄 / 日本 / ユーゴスラヴィア / 教育政策 / アイデンティティ政治 / 戦争 / 記憶 |
研究実績の概要 |
現在の日本の領土において太平洋戦争で唯一の地上戦を経験した沖縄と、1992~1995年の内戦によって第二次世界大戦後のヨーロッパにおいて最大の犠牲者を出したボスニアについては、国家間戦争と内戦の違いはあるが、それぞれの戦後において、戦争が如何に記憶されてきたか、そして如何に記憶されようとしているかが、重要な課題となっている。本研究は、それぞれの戦後の歴史を比較することで、両事例のアイデンティティ政治の現状を明らかにすることが目的である。沖縄とボスニアという事例のうち、後者については順調に研究が進んでいる。それについては、研究分担者であるGavrankapetanovic-Redzicによる後掲の研究業績(研究論文2件、研究会報告1件)の通りであるが、更に査読付きを含めた2件の研究論文と1件の書評の刊行、2件の研究会での報告が準備中である。他方で、前者の沖縄については、2018年6月末から7月初めにかけて、行った国立国会図書館での研究調査に留まっている。そこでは、琉球列島米国民政府(United States Civil Administration of the Ryukyu Islands)の活動、琉球大学創設問題、沖縄における文化/教育政策に関するかなりの研究資料が収集された。今後は、沖縄現地における研究調査を進める予定である。また、本研究の研究代表者である月村が研究代表者を務める科学研究費助成事業基盤研究(B)(特設分野)「武力紛争後状況の多元的研究-ボスニア紛争を通した専門分野間の対話の試み」の研究活動にも参加し、沖縄とボスニアに関するアイデンティティに関する知見や情報を集めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究分担者であるGavrankapetanovic-Redzicに研究中断期間があった為に、ボスニア現地調査、沖縄現地調査ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者であるGavrankapetanovic-Redzicが、2018年度に実施できなかったボスニア現地調査、沖縄現地調査を2019年度に行うことで、研究計画進捗における遅れは補えると考えている。既に、第1回の沖縄現地調査は6月上旬に実施することが決定されている。
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