研究実績の概要 |
Gジップの理論とその応用,そしてテイト予想に関する研究を進めた. Gジップのスタックは志村多様体と呼ばれるモジュラー曲線の一般化に秘密につながっている.この程,無限成分が離散系列表現の極限である保型表現に伴うGalois表現をつくるWushi Goldringとの共同論文を完成した. この論文は, Inventiones Mathematicaeで最近出版された.さらに,Gジップのスタック上の保型ベクトル束の大域切断に関する論文も発表し,今年Results in Mathematicsに出版される.この論文の新しい側面は保型形式の理論と簡約代数群の表現理論の間のリンクを作ることである. これらの論文は志村多様体の標数p還元上の前の論文で作られた一般Hasse不変量に関連している. これらの研究について2019年1月にOberwolfachの数学研究所で開催された志村多様体についての研究会で講演した. パリのJussieu大学のChristophe Cornutと志村多様体の合同関係式に関するプロジェクトを始めた.Hecke多項式の因数の集合とあるp同種のモジュライ空間の既約成分のgeneric pointを含むNewton strataの集合の間に全単射が存在すると予想を立てた.その出張の後ロンドンのインペリアルカレッジのAmbrus Pal氏を訪問し Stuhler多様体に対するテイト予想を証明した. Stuhler多様体は志村多様体に似ている等標数の大域函数体上の多様体である.
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