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2019 年度 実績報告書

金春禅竹作品の分析を基盤とした、能台本の構造解析――その積層性と多様性に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 18F18723
研究機関早稲田大学

研究代表者

児玉 竜一  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10277783)

研究分担者 BUGNE MAGALI  早稲田大学, 文学学術院, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2018-11-09 – 2020-03-31
キーワードフランスの能楽 / ペルシー一座 / エレーヌ・ジューグラリス / マルセル・ジューグラリス
研究実績の概要

特別受入研究員であるマガリ・ビューニュ氏の研究実績について記す。
第二次世界大戦後のパリでは、数多くの新しい芸術団体が誕生したが、その中の一つであるペルシーという一座が日本人と協力して能の『羽衣』を上演することにした。このような驚くべき計画を立てたのは、二人のフランス人、エレーヌ・ジューグラリスとマルセル・ジューグラリスであった。現在、私が研究した限りではそれに関する資料は、静岡市立清水中央図書館、フランス国立図書館、大学間共同利用言語・文化図書館(別名BULAC)、ギメ東洋美術館の資料館そしてアルザス・欧州日本学研究所(別名CEEJA)に保存されている。フランス国立図書館と大学間共同利用言語・文化図書館とギメ東洋美術館の資料館に通って研究調査を行い、これらの調査結果を早稲田大学の大学院ゼミで予行発表を行うなどした。
さらに能の源流をさぐるために民俗芸能調査を行った。奈良豆比古神社では「翁舞」を調査、無形文化遺産であるこの野外での「翁舞」の主な場面を撮影した。また、京都の日文研の博報日本研究フェロー鋳物美佳氏との研究打合せを行った。鋳物氏は哲学的な観点から能の稽古を研究しており、来年の6月に香港で開催されるASS大会でパネル発表を行うための、打ち合わせを行った(香港の政情不安のため、延期も検討)。
早稲田大学への受入以降、能楽研究を中心に据えつつ、歌舞伎等を視野に収めた日本演劇全般への興味関心を拡大することに積極的で、結果としては受入研究者の領分とも齟齬のない形で研究領域を拡げることができたものと評価することができると思われる。親族の病勢によって一時的に帰国を余儀なくされたところから、受入期間を繰り上げて研究期間を終了という形になったが、日本の伝統演劇の諸ジャンルを知悉したマガリ氏のような人材は、今後も様々な活躍先があるものと期待される。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2021-01-27  

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