• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

国際貿易システムの数理モデリングと解析

研究課題

研究課題/領域番号 18F18734
研究機関神戸大学

研究代表者

羅 志偉  神戸大学, システム情報学研究科, 教授 (70242914)

研究分担者 WANG LEI  神戸大学, システム情報学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2018-10-12 – 2021-03-31
キーワードグローバル経済 / 国際貿易 / ブロックチェーン / 数理モデリング
研究実績の概要

現在のグローバル経済では、国際電子商取引や人工知能、ブロックチェーン、ビッグデータ解析など、様々なシステム情報技術が貿易活動に取り入られ、実応用が活発に展開されている。本研究は、この現状を考慮し、最新のシステム情報技術が貿易活動に与える影響について、数理モデルの構築及び解析を行う。この成果として、新しい時代でのより安心安全かつWin-Winな貿易活動経済モデルの確立を研究目的としている。
具体的な国際貿易システムの理論として、今までは、主に比較優位の原理(Principle of Comparative Advantage)によるリカードモデルや、特殊要素モデル、ヘクシャー・オーリンモデルおよびマーシャルの外部性貿易理論などが挙げられていた。今後の研究においては、人工知能、ブロックチェーン、ビックデータ解析に関わる新しいシステム情報工学技術の活用による、貿易サービスの質的な改善が期待される一方、モデルの再考や、システムの安定性及び安全性に対する分析が必要不可欠となってきている。
平成30年度は、主に貿易システムの数理モデリングと、解析の基礎数理手法に関する既存研究の調査整理を行った。特に、国際電子商取引や人工知能、ブロックチェーン、ビッグデータ解析に関わる、システム情報工学技術の現状を調査した。また、リカードモデルを代表とする従来の国際貿易システムのモデルの局所性を確認し、ブロックチェーンを取り入れる場合の影響について調査、分析した。
こうした調査研究を踏まえ、次年度は、新しい国際貿易に関する手法の数理モデリング構築をさらに試みる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

経済学における貿易モデルと、システム情報学分野におけるブロックチェーンなどの数理手法という、二大分野を横断する学際的な研究テーマについて既存研究調査や数理手法の理解を、当初の計画に概ね沿って進めている。

今後の研究の推進方策

今後の研究推進方針として、既存研究の限界や問題点を整理し、より複雑なシステム理論である混合整数最適化や複雑系、及び複雑ネットワークなどの数理を用いた、国際貿易システムの数理モデル構築に挑戦する。さらに、数理モデルの均衡状態や持続可能性、最適化の観点から解析を行う。これらの研究成果を国内外の関連する学術会議で発表し、学術交流の促進を図る予定である。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi