このプロジェクトは、LI Le氏(イタリア・ピサのサンターナ大学院大学リサーチフェロー、国籍は中華人民共和国)を外国人訪問研究者として、2018年9月から有賀裕二氏(当時は中央大学商学部教授)が受け入れて開始された、新しい研究分野である進化経済学を応用した「異質的企業の併存する産業の技術フロンティアと企業効率性」に関する理論的共同研究ですが、2020年3月の有賀裕二教授の定年退職に伴い、2020年4月以降は、浅田統一郎(中央大学経済学部教授)が受け入れ人となって、共同研究を継続しました。2020年度は、LI Le氏は、有賀教授と私のほかに、藤本隆宏教授(東京大学経済学研究科)およびシモナ・セッテパネラ准教授(北海道大学李学院数学科)とも共同研究を行い、英文のワーキングペーパーを2本作成し、そのうちの1本はレフェリー制の学術ジャーナルに投稿しました(現在のところ未公刊)。また、LI Le氏は、2020年5月23日に開催された進化経済学会仙台大会(インターネットを通じて開催されたウェブ会議)の「一般・新領域」セッション(司会は浅田統一郎)で、G. BottaziおよびA. Secchiとの共同論文"Aggregate Fluctuations and the Distribution of Firm Growth Rates"の内容を英語で報告しました。LI Le氏は2020年9月に母国である中華人民共和国に帰国し、共同研究は事実上終了しました。
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