研究課題/領域番号 |
18F18784
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高見澤 磨 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70212016)
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研究分担者 |
FENG LEI 東京大学, 東洋文化研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2018-11-09 – 2021-03-31
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キーワード | 莫言 / 革命英雄形象 / 革命英雄イメージ / 魯迅 / 藤野先生 / 仙台 / 文学地図 |
研究実績の概要 |
1,4月6日に本科研と「日本当代文学研究会」との共催で、駒沢大学において、「莫言研究日中研究者東京シンポジウム」を行い、著名な中国の文学者、莫言の作品世界につき討論を行った。両国の多数の参加者があり、馮雷氏は、全体の企画に参与し、また、第二セッションの司会を行った。なお、本シンポジウムの概要等は、日本中国当代文学研究会『日本中国当代文学研究会会報』第33号(2019年12月。ISSN 1340-8879)1-38頁に特集されている。 2,上記『会報』39-42頁には馮雷「”老兵新伝”:”後革命”視閾下的革命英雄形象新変」が掲載されている。本論文もまた研究成果のひとつである。 3,本プロジェクトの主たる課題は、近代において来日した中国文学者についての文献調査と関連する日本国内各地の文学館やその他の旧跡についての実地調査であるが、その成果の一端は、東京大学・東洋文化研究所において、東文研セミナーとして、10月28日に「「文学地図」としての「藤野先生」」を題に、公開して研究報告を行った。その報告要旨は、 http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=WedOct91309282019 にある。魯迅の仙台における生活と作品世界とについての報告のほか、このような方法論についての討論も行われた。 4,その他の文献調査・実地調査も順調に行われたが、成果については2020年秋において報告予定である(今後の研究推進方策を参照されたい)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際シンポジウム、セミナー報告、論文作成など、成果を伴いつつ、文献調査・実地調査を順調に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度においては、当初夏前のセミナー開催を予定していたが、情況が許さないため、秋の帰国前の開催を予定している。もし対面でのセミナー開催ができない場合には、オンラインによる方法なども検討している。文献調査・実地調査については夏前は困難であるため、可能な範囲での日本の研究者との意見交換にとどめる予定である。
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