• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

高温高湿環境下での暑熱順化と脱順化が汗腺機能と皮膚血管拡張に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18F18793
研究機関神戸大学

研究代表者

近藤 徳彦  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)

研究分担者 LEI TZE-HUAN  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2018-11-09 – 2020-03-31
キーワード暑熱順化 / 高温・高湿度 / 脱順化 / 発汗効率
研究実績の概要

運動トレーニング者を対象(男子学生,10名程度)に,14日間の暑熱順化(最大酸素摂取量の50%~55%負荷の自転車運動を60分間,34°C・40%RHと34°C・80%RHの環境下で実施)と脱順化を行い,34℃・80%RHの環境下で最大酸素摂取量の50%~55%負荷の自転車運動を60分間実施し,順化の影響をみるため体温調節パラメータを測定した(被験者3名).14日間の暑熱順化でいずれの環境条件でも安静時の体温低下,運動時の発汗量(全身発汗量も含む)・皮膚血流量の増加がみられた.両条件での違いとして発汗反応より皮膚血流反応に違いがみられる傾向にあった.また,運動時の体温上昇は高湿・環境での暑熱順化の方がいくらか小さくなった.一方,環境条件での違いによる脱順化の差異はみられなかった.2020年度も継続して順化実験を実施していく予定である.

また,追加研究として,高温・高湿環境への季節順化と脱順化が発汗とその他の体温調節機能に及ぼす影響を検討した.12名の男子学生に対して,冬・夏・秋(秋は8名の被験者)に32℃・75%相対湿度の環境下で最大酸素摂取量の50%負荷の自転車運動を60分間実施し,体温・循環調節パラメータを測定した.夏への季節順化は冬と比較して局所・全身の発汗反応(体温に対する発汗反応)や汗の塩分濃度低下などの改善が認められ,これまでの報告通り,夏への季節順化が認められた.一方,高温・高湿環境下での汗の蒸発量(有効発汗量)には両季節で差がなく,無効発汗量(蒸発しない発汗量,運動中,フロアーに落ちる汗の量)は夏>冬(有意な差)となり,汗が蒸発する効率(発汗効率)は夏<冬(有意な差)となった.さらに,一定の水蒸気圧の環境が運動時の体温調節反応と運動パフォーマンスに及ぼす影響も検討し,運動時の環境条件として水蒸気圧の影響が重要であることが示された.

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (3件)

  • [国際共同研究] Massey University/University of Otago(ニュージーランド)

    • 国名
      ニュージーランド
    • 外国機関名
      Massey University/University of Otago
  • [国際共同研究] Indiana University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Indiana University
  • [国際共同研究] Vrije Universiteit Amsterdam(オランダ)

    • 国名
      オランダ
    • 外国機関名
      Vrije Universiteit Amsterdam

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi