研究分担者 |
植田 和男 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90151787)
有賀 健 京都大学, 経済研究所, 教授 (60159506)
市村 英彦 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50401196)
阿部 修人 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30323893)
中嶋 智之 京都大学, 経済研究所, 准教授 (50362405)
塩路 悦朗 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50301180)
祝迫 得夫 一橋大学, 経済研究所, 非常勤研究員 (90292523)
本多 俊樹 一橋大学, 大学院・国際企業戦略研究科, 准教授 (70303063)
神林 龍 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (40326004)
大橋 弘 東京大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (00361577)
福田 慎一 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00221531)
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研究概要 |
先進各国では,過去20年間,ゼロに近い低インフレとなっており,日本では長期デフレが進んでいる。本研究ではこの原因と帰結を考察する。その際に,マクロの物価変動が企業の価格設定行動に由来するとの発想に立つ。本研究の主要な成果として,日本企業は欧米の企業と比べて頻繁に価格を改定しており,価格の改定頻度は2000年以降高まる傾向にあることが確認された。この事実は,ミクロレベルでは価格の粘着性が低いことを示しており,日本においてマクロの価格粘着性が高く,フィリップス曲線の傾きが小さいという,これまで知られていた事実と逆である。このミクロとマクロの不整合性は,企業間の価格づけに戦略的補完性が存在することにより説明できることを示した。
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