研究課題/領域番号 |
18GS0202
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山本 均 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00333782)
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研究分担者 |
山下 了 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 准教授 (60272465)
杉本 康博 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 講師 (70196757)
杉山 晃 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (80187674)
竹下 徹 信州大学, 理学部, 教授 (70154995)
宮本 彰也 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (50174206)
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キーワード | 素粒子実験 / 先端機能デバイス / ネットワーク / 計算物理 |
研究概要 |
アジアを中心に進められて来たILCの測定器概念GLDと欧州を中心として進められて来たLDC測定器概念は昨年夏頃に合流し、ILDと呼ばれる新しい測定器概念ないしは研究グループとなった。この学術創成研究費で進めて来た測定器最適化およびハードウェアの研究開発のおかげで、資金とマンパワーではるかに優位な欧州勢に圧倒される事なく合流過程においてリーダーシップを発揮し共同研究を行った。ILD測定器の基本パラメータを今年度秋に決める為に測定器最適化グループを主に欧州の研究者と共に組織し、活発なシミュレーション解析を行った。バーテックス検出器(VTX)は、浜松ホトニクスとの共同開発によって製作全空乏型高精細CCDのプロトタイプを設計し、また、読み出し集積回路を設計製作して、基本的機能を確認した。飛跡器検出器(TPC)はLCTPC共同研究組織との今日研究でその大型プロトタイプの検出器部分の2種類のうち1種類であるGEM検出器を担当し設計製作を行い、基本的試験をし、その性能が要求を満たしている事を実証した。光センサーMPPCの開発を浜松ホトニクスと共同で行い、そのゲイン、ダイナミックレンジ、ノイズの温度依存性、クロストーク、光子検出効率、放射線耐性などの測定を行い、MPPCは商品化されるに至った。また、超小型ストリップ型シンチレータの開発も平行して行い、実用性が証明されるに至った。昨年度はまた、小型の電磁かロリメータ試験moduleのビームテストを行った。KEKの計算センターと協力して、小規模のGRIDシステムによってDESYとデータの交換が出来る事を確認した。以上の成果は東北大学で3月に行われた国際リニアコライダー会議において報告された。
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