国際リニアコライダーの検出器には、その物理的成果を実現するために、既存及びLHCの測定器を遥かに超える分解能が要求される。研究期間内には、バーテックス検出器、飛跡検出器、カロリメータの基本的要素として、高精細ピクセルCCD、TPCによる飛跡検出器、そして新しい光検出素子MPPCを用いたカロリメータを、実機に近いプロトタイプを試作試験して実証するとともに、ILC測定器システムの全体としての最適化を行う。また、国際協力を緊密に進めるために超高速ネットワーク環境GRIDを整備する。以上を踏まえて、国際共同研究による国際リニアコライダーの測定器開発荷おいて、日本のリダーシップを確立するとともに、国際舞台で活躍する若手研究者を養成する。
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