本研究は、現在非常な進展を見せているナノ解析技術を駆使して、構造色を生み出す仕組み、すなわちナノ構造の完全な解明を行い、生物がかれらの生活環境に適するために大いに利用したであろう構造機能を明らかにし、その構造がいかにして自発的に創成されてきたのかを整然とした論理でまとめることである。そして、これら基本的なデータを基に、絶対的にボトムアップ的手法、すなわち高分子が低エネルギーで自発的にかつ歩留まり高くナノ構造を創成するという生物ナノプロセッシングを用いて、構造色材料(ナノ構造材料)を創成する手法を確立し、最後に産業材料へとポリッシュアップするものである。
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