研究課題
学術創成研究費
モルヒネも効き難い神経因性疼痛の発症メカニズムとして、我々は「神経損傷により脊髄内ミクログリアが活性化し、そこに発現するATP受容体P2X4の刺激によりミクログリアから神経栄養因子が放出され、それが神経因性疼痛を引き起こす」ことをすでに報告していた(Nature,2003&2005)。本研究では、ミクログリアがいつ、どこで、どのようにして神経損傷情報を受け取り、何を介して神経因性疼痛を引き起こすのかという本質的な問題の解明を目指した。その結果、損傷神経から放出されたCCL21、それに加えインターフェロンγ、PDGF等のサイトカインを介してミクログリアの活性化が引き起こされることを明らかにした。また、ミクログリア活性化の後にアストロサイトでは転写因子STAT3の活性化が起こり、その結果痛みを引き起こすことが明らかとなった。
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