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2020 年度 実績報告書

『阿毘達磨集論』に対するチベットの注釈伝承に関するXMLによるテキスト分析

研究課題

研究課題/領域番号 18H00610
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 晃一  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70345239)

研究分担者 根本 裕史  広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (00735871)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード阿毘達磨集論 / カダム全書 / チベット仏教 / XML / 瑜伽行派
研究実績の概要

本研究は『阿毘達磨集論』(Abhidharmasamuccaya)に対する『カダム全集』所収のチベット撰述注釈書を研究対象とし、電子テクスト化し、XMLによる構造化記述を目指すものである。
2021年度は、チベットの学僧であるチョンデン・レルティとションヌー・ジャンチュプの注釈について、データ入力を完了し、またXMLによる基本的なタグ付け作業を終了した。その際に、特にチベット文献に特有のサチェーとよばれる科文の構造を分析する手法について、具体的な検討を行った。また、上記のデータをウェブサイト上で公開する準備を進め、一部をすでに公開している。
また、2020年7月5日に開催された日本印度学仏教学会(オンライン開催)において、「『阿毘達磨集論』の伝承-インドからチベットへ、そして過去から未来へ―」と題してパネル発表を行った。代表者である高橋(東京大学)が全体の統括をつとめ、分担者である根本(広島大学)が総評を行い、東京大学関係者1名、広島大学関係者1名のほか、国内外から3名(うち2名は外国籍)の発表者が登壇し、『阿毘達磨集論』に関する文献学的研究の最先端の成果を紹介した。なお、これに先立ち、2020年6月15日に事前の研究会合を開き、情報交換を行った。
さらに上記のパネルの成果を、『『阿毘達磨集論』の伝承-インドからチベットへ、そして過去から未来へ―』と題して、書籍として2021年3月21日に出版した。パネルにおいて個別の研究成果を発表しなかった高橋、根本も、この書籍において研究成果を掲載している。またウェブサイトで公開するためのデータ構造についても、この書籍で紹介している。
『阿毘達磨集論』に対するチベット撰述の注釈書は「カダム全書」に11本収録されているほか、著名なチベット学僧によるものが複数、現存している。上記の研究成果を踏まえて、研究範囲を広げていくことを検討している。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 『阿毘達磨集論』の伝承-インドからチベットへ、そして過去から未来へ―2020

    • 著者名/発表者名
      高橋晃一、根本裕史ほか5名
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会第71回学術大会
  • [図書] 『阿毘達磨集論』の伝承2021

    • 著者名/発表者名
      高橋 晃一、根本 裕史
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      文学通信
    • ISBN
      978-4909658517
  • [備考]

    • URL

      http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~tib_asbh/ASBh/xml/ASBh_bcom_ldan_2.xml

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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