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2019 年度 実績報告書

日本新宗教史像の再構築:アーカイブと研究者ネットワーク整備による基盤形成

研究課題

研究課題/領域番号 18H00614
研究機関京都大学

研究代表者

菊地 暁  京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)

研究分担者 岡田 正彦  天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
栗田 英彦  南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (10712028)
永岡 崇  駒澤大学, 総合教育研究部, 講師 (30725297)
星野 靖二  國學院大學, 研究開発推進機構, 准教授 (50453551)
大谷 栄一  佛教大学, 社会学部, 教授 (70385962)
吉永 進一  舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90271600)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード新宗教 / アーカイブ / 学説史 / 国際連携
研究実績の概要

本研究プロジェクトは、曲がり角を迎えている新宗教史研究は、方法、資料、対象のあらゆる側面からの更新する試みである。
本年度は、コロナ禍の影響もあり、従来のような研究集会の開催は大幅に制限されたが、オンライン形式によって、新宗教史研究についての学説史的、方法論的な再検討を実施した。とくに、雑誌を中心とした宗教団体による出版活動の分析に基づいた新宗教の動向把握については、資料の発掘と共有を含め、意欲的な成果が得られた。
資料面については、アーカイブ化に一定の目途のついた「日本心霊学会」資料について、より詳細な資料内容の分析に踏み込み、同団体の通時的な展開、各地の支部の活動状況、科学言説と宗教言説が合流する「心霊」概念をめぐる知識人層の関与、宗教運動と出版活動の関連など、「新宗教」をめぐる多様な論点の検証を推し進めた。また、大本教、月見里神社、宮島家史料の目録化を完了させ、引き続き、詳細な資料内容の分析に着手する所存である。静岡県清水市の月見里神社に残された資料群は、地域における地位の安定を目指して神社が多様な宗教団体と接触・交渉する過程を記録しており、新宗教の動態を「下から」観察する格好の資料群として、新宗教像の更新が期待される。
なお、研究成果の国際学会での報告については、コロナ禍により従来型の海外学会参加等の見通しが立たないため、次善の策について海外研究者との意見交換を継続中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本プロジェクトはコロナ禍の影響でいくつかの計画修正を余儀なくされたものの、一位資料の目録化・アーカイブ構築(大本教、日本心霊学会、月見里神社、宮城島家史料など)に基づく実証的分析は、コロナ禍にともなう作業中断の遅れを取り戻しており、おおむね順調に進行していると考えている。

今後の研究の推進方策

本プロジェクトはコロナ禍の影響でいくつかの計画修正を余儀なくされたものの、一位資料の目録化・アーカイブ構築に基づく実証的分析は滞りなく実施されており、おおむね順調に進行していると考え、このまま継続していく予定である。国際研究集会等での報告、海外研究者との交流など、従来型の活動に支障を来しているものは、オンライン研究集会などによる代替で対処したい所存である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 宗教文化は誰のものか2020

    • 著者名/発表者名
      永岡 崇
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      名古屋大学出版会
    • ISBN
      978-4-8158-1005-4

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公開日: 2021-12-27  

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