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2021 年度 実績報告書

日本新宗教史像の再構築:アーカイブと研究者ネットワーク整備による基盤形成

研究課題

研究課題/領域番号 18H00614
研究機関京都大学

研究代表者

菊地 暁  京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)

研究分担者 岡田 正彦  天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
栗田 英彦  南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (10712028)
永岡 崇  駒澤大学, 総合教育研究部, 講師 (30725297)
赤江 達也  関西学院大学, 社会学部, 教授 (30823819)
星野 靖二  國學院大學, 研究開発推進機構, 教授 (50453551)
大谷 栄一  佛教大学, 社会学部, 教授 (70385962)
吉永 進一  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90271600)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード日本心霊学会 / 人文書院 / 修養 / 教養 / 新宗教
研究実績の概要

本研究プロジェクトは、曲がり角を迎えている新宗教史研究を、方法、資料、対象のあらゆる側面からの更新する試みである。
本年度は、コロナ禍の影響に加えて、分担者の吉永進一氏が逝去し、研究計画を一年延長することを余儀なくされたが、資料整理、分析、論文執筆などを通じて新宗教史研究についての学説史的、方法論的な再検討を実施した。
その結果、『「日本心霊学会」研究:心霊団体から学術出版への道』(栗田英彦編、人文書院、2022年)の刊行に至った。同書は、2022年で100周年を迎える学術出版社「人文書院」とその前身である「日本心霊学会」について、近年発見された機関紙『日本心霊』(1915~1941)の保存処理、デジタル化、整理分析を行い、その知見に基づいて、宗教学(栗田英彦、平野直子、吉永進一)、文学(一柳廣孝、石原茅代)、民俗学(菊地暁、渡勇也)、出版史(神保町のオタ)などの分野から多角的に検討を加えた成果をまとめたものである。
前近代の宗教者が実践していた加持祈祷などの呪術的治療行為が近代化によって統制されるなかで、「科学的」な心身の理解に立脚した「心霊術」は、呪術として統制されることもなく、また、「科学的」であるゆえに各宗派の教義ともバッティングせず、地方の寺院や宗教者に一定のニーズがあり、そのようなニーズを出版を通じてゆるやかにネットワーク化していったのが「日本心霊学会」だったといえる。戦前期の社会状況のなかで「修養」の心霊団体から「教養」の学術出版へと変貌するプロセスを具体的にトレースすることができたと自負している。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「日本心霊学会」研究2022

    • 著者名/発表者名
      栗田 英彦、石原 深予、一柳 廣孝、菊地 暁、神保町のオタ、平野 直子、吉永 進一、渡 勇輝
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      人文書院
    • ISBN
      9784409031179

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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