研究課題
本研究では、下記の3つの研究を行うことを目的としていた。1)海外の大学で日本宗教教育の現状を調査し、課題や教材のニーズを探る。2)日本宗教に関するマルチメディア教育教材の共同開発を行い、共有化を目指す。3)教材検討、開発と利用を通して国内外の日本宗教研究者のネットワークを構築し、相互の宗教研究、教育に資する。しかし、2020年からの新型コロナウィルスの感染拡大により、とくに海外の大学での調査が十分に行うことができず、研究期間を延長させることにした。この延長により、2023年2月には、延期としていたカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校でのワークショップを実施することができた。先方の代表は、日本宗教の研究者で、本研究に継続的に関わってきたファビオ・ランベッリ教授である。このワークショップには、日本から研究代表者の平藤と研究協力者の港千尋・多摩美術大学教授が登壇し、現地の研究者や大学院生たちとディスカッションを行った。またロサンゼルスの全米日系人博物館での共同のフィールドワークも実施することができ、海外の研究者、大学院生と日本の宗教文化の教材のあり方やネットワークについて、十分な情報交換と今後の協働関係の構築を行うことができた。国内では、マルチメディア教材の作成のためのワークショップを「研究者のための撮影術」と題して実施した。写真家、映像作家の方々を指導者として迎え、初歩的な質問に答えていただきながら、聖なるものを撮ることの難しさや工夫について討議も行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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現代思想
巻: 臨時増刊号 ページ: 146-154