研究課題/領域番号 |
18H00617
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
曽根原 理 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (30222079)
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研究分担者 |
大川 真 中央大学, 文学部, 教授 (90510553)
朴澤 直秀 東洋大学, 文学部, 教授 (70377696)
モリス ジョン 駒沢女子大学, 人文学部, 講師 (50774163)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 東照宮 / 寺院 / 仏教 / 神仏習合神道 / 宗派 / 天皇 / 即身仏 |
研究実績の概要 |
本年度も、前年度に続いて国内外で研究発表を組織し実施し、その成果を活字にした。第一に、2019年3月のAssociation for Asian Studies(略称AAS、米国Denver)でのパネル報告(曽根原と朴澤が参加)を英文学術誌に投稿し、曽根原を筆頭とする5名の共著論文として、International Journal of Buddhist Thought & Culture Vol.30 No.1(2020.6)にReligious Transformations in Early Modern Japan(日本近世の宗教変容)というタイトルの論文を発表した。第二に曽根原と朴澤を含む4名(他に司会等1名)で2020年3月のAAS(Virtual)においてパネル報告The Care and Management of Religious Organizations in Early Modern Japan(「経営」の視点から日本近世宗教を再考する)を実施した。第三に、曽根原と朴澤で2020年12月の第19回日本仏教総合研究学会学術大会におけるシンポジウム「作られた近世仏教イメージを見直す」を企画し、3名の報告者(岸本覚、村上弘子、野川博之)により実施し、当日は趣旨説明を行った。その内容は、学術雑誌『日本仏教綜合研究』第19号に掲載されている。以上の他にも、研究打ち合わせを実施し、それにもとづき各自が得意とする分野において、論文や口頭発表を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本全国、さらには世界各地でCovid-19が猛威を振い、資料調査のための国内出張や、成果報告等のための海外出張が大幅に制限された。2020年のAASは米国西海岸のシアトルで実施される予定であり、参加申請が通ったものの、全面オンライン大会となり、それにあわせて計画したカナダにおける研究集会や資料調査は実施できなかった。また伊勢の神宮文庫や大津の叡山文庫をはじめ、各地の資料所蔵機関や寺院における資料調査もほとんど実施できず先送りとなった。
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今後の研究の推進方策 |
Covid-19の感染状況に注意しつつ、可能な範囲で資料調査を実施するとともに、各自が調査済、あるいは地元の資料を活用し研究を進める方向を検討した。曽根原と大川は、東北大学が所蔵する阿部次郎関係資料の調査を行うことで、阿部の著作『徳川時代の芸術と社会』が示した日本近世文化の方向性を検討する作業を進める予定である。
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