研究課題/領域番号 |
18H00621
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
村田 裕和 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10449530)
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研究分担者 |
和田 崇 三重大学, 教育学部, 准教授 (10759624)
泉谷 瞬 大谷大学, 文学部, 講師 (10802845)
鴨川 都美 久留米工業高等専門学校, 一般科目(文科系), 准教授 (20757546)
足立 元 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (40532487)
内藤 由直 立命館大学, 文学部, 教授 (60516813)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 吼えろアジア / 東アジア / プロレタリア文学 / プロレタリア芸術 / 文化移転 |
研究実績の概要 |
2021年度から延期した国際シンポジウムを2022年7月に実施した。本研究課題を含め3つの科研費研究課題が協力し、立命館大学国際言語文化研究所の後援をえて開催した。シンポジウムは当初2021年度に実施を予定していたが、コロナ禍のために延期し、2021年7月13日に第1回目の準備会をオンラインで開催した。オンラインでの準備会は計12回開催し、2022年3月17日に会場となる立命館大学衣笠キャンパスで下見を行った。国際シンポジウムは名称を「吼えろアジア----東アジアのプロレタリア文学・芸術とその文化移転」とし、1920年代から30年代における日本および東アジアにおけるプロレタリア文化運動の広がりと多元的なイメージの交流について考察することを目的とした。開催日は2022年7月30日、31日で、開催方式は対面とオンラインのハイブリッド方式として、オンラインはZoomウェビナーを用いた。また、オンラインでは同時通訳をおこない、日本語・英語の2チャンネルで発表および討議の音声を配信した。シンポジウムは計5セッションで、15名の発表者が発表を行った。セッション1は「セルゲイ・トレチャコフ」、セッション2は「村山知義」、セッション3は「ジェンダー、セクシュアリティ、労働」、セッション4は「移民、植民地、東アジアの表象」、セッション5は「翻訳、プロパガンダ、アダプテーション」をテーマとした。開会挨拶を中川成美(立命館大学名誉教授)、趣旨説明を村田裕和(北海道教育大学旭川校准教授)、閉会挨拶を内藤由直(立命館大学教授)がおこなった。対面とオンラインあわせて200名ほどの来場者・聴講者があった。コロナ禍の続く中ではあったが、従来相互に連携する機会の少なかった研究者同士が知り合い、研究分野の壁をこえて共同研究を発展させるきっかけとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初2021年度開催を予定していた国際シンポジウムを2022年度に実施することとなったため、全体の進捗状況は当初予定より「やや遅れている」状況にある。しかし、2022年7月に上述の通りシンポジウムをほぼ当初予定していたとおりの規模実施することができた。そのため、研究成果の取りまとめについても1年程度の遅れが見込まれるものの、大幅な軌道修正等の必要はなく、今後も着実に研究を進めていくことができると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
まず、コロナ禍の期間中に実施できなかった資料調査を可能な限り実施する。また、2022年7月に開催した国際シンポジウムの成果の取りまとめを行う。まず、2023年3月に原稿の第一稿を取りまとめ、その後、追加の原稿の依頼をおこなった上で、2024年中の刊行をめざす。その他、すでに資料収集を完了している分について、調査・研究と成果公開の具体的方針を早急に定めることとする。
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