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2022 年度 研究成果報告書

ナポリの劇場(音楽・演劇)史構築にむけての、18世紀公証人文書史料の重点調査

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00625
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分01050:美学および芸術論関連
研究機関熊本大学

研究代表者

山田 高誌  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (10580665)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードitalian theater / opera history / notary documents / comic opera / impresario / public theater / Cimarosa / theatrical contracts
研究成果の概要

本研究は、ナポリ公文書館に保管されている公証人文書に着目することで、18世紀後半のナポリの民間劇場の再構築を行おうというものであった。具体的には、劇場主と興行師間の契約を行っていた公証人の記録を発掘調査するものであり、特に、1760-1790年代にかけて活躍した2人の公証人Nunziante Abbate、Gaetano Manducaの文書を時系列ですべて解読し、劇場と音楽に関わる記録を面として明らかにすることをその中心的な課題とした。
コロナ禍での中断があったものの、劇場運営に関わる大量の興行史料群、観客名簿、年度会計史料、さらには初となるフィオレンティーニ劇場の内部図の発見へと繋がった。

自由記述の分野

Musicology, history of opera and theater

研究成果の学術的意義や社会的意義

マスメディアとしての18世紀オペラを考える際、その作品の真意はパトロンや観客と興行師の関係の中で読み解く必要があり、台本と楽譜からの検討では不十分である。
本研究は、私文書でありながらも公的にその真正性が保証されている「公証人史料」に現地研究者に先駆け着目することで、アーティストや劇場契約のプロセスから年度収支簿、観客の氏名、興行師に出資していた商人の活動などまでをはじめて解き明かすことができた。これらの成果は、これまでのオペラ史、劇場史を新たに塗り替えるほか、三次元的な舞台再構築のための基礎史料として国際的にみて重要な意義をもっている。

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公開日: 2024-01-30  

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