研究課題/領域番号 |
18H00626
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2022) 聖心女子大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
飯野 りさ 東京大学, 大学院総合文化研究科, 学術研究員 (80758756)
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研究分担者 |
谷 正人 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20449622)
米山 知子 関西学院大学, 国際学部, 研究員 (50511127)
東田 範子 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (40904587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 中東 / 音楽 / 少数派 / 音文化 / クルド |
研究成果の概要 |
本研究は中東地域に居住する少数派の音文化を「共有と非共有」をキーワードとして明らかにすることを目的とし、2018年度から五年間行われた。研究の柱は二つあり、渡航調査などを含めた各研究者の個別研究と、中東から演奏家/研究者を招へいして国内で開催されたレクチャー・コンサートである。後者はアラブ、シリア正教徒、アレヴィー、クルド人の音楽をめぐり四期実施し、研究分析のための主要な資料を得ることができた。前者に関してはコロナ禍という制約もあったが、音楽的に共有されている特徴とその一方で独自性ある部分に関して分析し、現在、概略をまとめる段階に至っている。
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自由記述の分野 |
民族音楽学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究での主だった対象は、トルコのアレヴィーやシリア正教徒、トルコやイランのクルド人などの音文化であり、これまで関係諸国においては諸事情により必ずしも研究が進展していなかった。特にクルド人とシリア正教徒に関しては国内で学術的にもかつ一般向けにも紹介されることも説明されることもほとんどなかったゆえに、彼らの音文化に肉薄できたことは学術的にもそして社会的にもその意義は大きいといえる。特にクルド音楽に関しては、この数年の国内でのクルド人難民問題への社会の関心の高まりにも寄り添う形にもなったことは意義深かった。
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