研究課題/領域番号 |
18H00640
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研究機関 | 名古屋芸術大学 |
研究代表者 |
茂登山 清文 名古屋芸術大学, 芸術学部, 教授 (10200346)
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研究分担者 |
遠藤 潤一 金城学院大学, 国際情報学部, 准教授 (60461274)
遠藤 麻里 広島国際学院大学, 情報文化学部, 講師 (10813628)
定国 伸吾 静岡理工科大学, 情報学部, 准教授 (00454348)
鈴木 宣也 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 教授 (90336652)
水内 智英 名古屋芸術大学, 芸術学部, 准教授 (70724839)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ヴィジュアルカルチャー / 視覚教育 / 情報デザイン |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ヴィジュアルリテラシー教育をひろく社会に普及することを目指して、調査をおこない、ツールを開発し、基準を策定することである。2019年度は、基礎研究と調査を進め、集められた事例を整理、ワークショップ等を通して、R3年度にむけ基準の概要を描いた。研究会は5回開催し、研究発表と議論の場として機能した。 具体的な研究内容としては、ACRL(アメリカ大学・研究図書館協会)による「ヴィジュアルリテラシーにおける定義とスタンダード」を再検討し、基準への視点を再検討した。①地方自治体(犬山市)と協働し、自治体職員やNPO団体関係者へ向けた、VL向上を目的とした一連の講座を開催し、効果や課題をアンケート調査をもとに分析した。繰り越した研究においては、地方自治体(広島県安芸郡海田町)と協同し、古写真を用いて都市風景の変化に対するヴィジュアルリテラシーを深めるためのアプリケーションを開発した。②教育に関しては、高等学校情報科における情報デザインの必須化にともなう学習指導要領や教員用教材の調査をおこなうとともに、分析シーケンシャル造形あそびを提案、ワークショップを開催した。③企業等で、試作したツールを使ってワークショップを実施した。広告代理店とも共同研究もおこない、、ツールの改良を進めた。実践方法の体系化を検討した。 これらの研究成果としては、論文を含めて13件を公表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和1年度の計画に予定されていた事業については、研究会の開催、研究発表等はおおむね順調である。予定されていた国際研究集会については、招待ゲストの日程調整等の問題でR2年度に繰り越したが、オンラインで実施している。それにともなう旅費等の予算については一部返納することになった。また降雨による災害のために繰り越した、広島県海田町地域での調査と開発も順調に進み、開発したアプリケーションの有効性を確認するためのワークショップを2度行い、成果を発表するとともに、論文としてまとめることができた。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度の計画に予定されていた事業のうち、研究会の開催はおおむね順調である。しかし、感染症対策のため、三研究班では実証実験の一部は実行できず、それにともない研究成果の発表も延期せざるをえなかった。したがって、R3年度への繰越しを申請した。研究会は継続的におこなっており、R3年度に、研究をまとめることができると考えている。
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