研究課題/領域番号 |
18H00648
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 絵入本 / 絵手本 / 浮世絵 / 類似画像検索 / ポータルデータベース |
研究実績の概要 |
コロナ禍の中で、研究活動を延期するなか、2022年度の最終期にあたって、ようやく渡航が解禁された。しかし、本年度研究費については、渡航費としての執行の目処が立たなかったため、2021年度予算と同様の目的で、関連資料の充実とそのデジタル化、データ構築、一般公開による資料活用の活性化を図った。一方で、本研究の主題である海外コレクションのデジタル化については、①シカゴ美術館(絵入版本)とバークレー校東アジア図書館(文学・地誌・名鑑等版本)、メトロポリタン美術館(雛形本)のデジタル化を実施し、アート・リサーチセンターの古典籍ポータルデータベースへの搭載が完了している。東アジア図書館については、戦前までの美術品売立目録が800点以上所蔵されており、この掲載図が非常に貴重な美術研究の情報源となることが判明しているため、今回デジタル化対象して作業を進めた。なお、英国の大英博物館、V&A博物館の収蔵品については、アート・リサーチセンターの国際共同利用共同研究拠点の海外プロジェクトとして活動を開始しており、これらの情報もポータルデータベースの中で同一レベルで検索・閲覧可能となることで合意できた。②すでに本プロジェクトでデジタルアーカイブを実施していた組織の作品の一般公開に関する交渉を行い、次の組織の一般公開が決定した。バークレー美術館:浮世絵1541件(2023年5月1日一般公開リリース済)、ロイヤル・オンタリオ博物館:浮世絵4233件、古典籍74件(2023年6月一般公開リリース予定)。③なお、2023年度の活動に向けた交渉は、UCLA図書館のデジタル化、シカゴ美術館の一般公開、ドレスデン州立博物館の一般公開、などが進行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の中では、十分に進捗したと思われるが、開始の予定からみるとまだ達成していない部分がある。シカゴ美術館のコレクションを完了させることで、本プロジェクトの本来の成果が見えてくる。
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今後の研究の推進方策 |
1年延長して研究活動を続けるが、当初予定箇所は、すべて完了する予定である。また、シカゴ美術館の巨大コレクションを完了させることで、本プロジェクトの本来の成果が見えてくる。確実に完了させたい。
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