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2020 年度 実績報告書

口語版漢訳聖書の黎明期における文体──文法特徴と翻訳過程の解明に基づく比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H00658
研究機関東京大学

研究代表者

吉川 雅之  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30313159)

研究分担者 倉田 明子  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20636211)
盧 建  名古屋大学, 教養教育院, 特任准教授 (80540872)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード文献学 / 刊本 / 東西文化交流 / キリスト教 / 翻訳 / 近代漢語 / 字体 / 欧文資料
研究実績の概要

1.学術調査と考察について
2020年度はCOVID-19に因って生じた様々な制限のため、国内外の図書館での文献調査は事実上行うことができなかった。そのため、口語版漢訳聖書についての分析と考察を継続して進め、知見の充実に努めた。
吉川は福音書を対象として、以下の分析を進めた。(1)同じ口語種の異なる版の間で見られる差異と相互関係を解明するための縦断的比較、(2)異なる口語種の版についての横断的比較。章句の対照を基本として、統語構造および特徴的語形の比較を進め、違いの原因について考察を進めた。盧は2019年度に行った「ヨハネによる福音書」南京官話訳・北京官話訳の比較研究を深化させるべく、統語構造および特徴的語形についての考察を進めた。倉田は2019年度に続き、史料に基づいた翻訳過程の解明を進めた。
2.成果の公開について
吉川は2021年1月に韓国の慶星大学校韓国漢字研究所が開催した公開セミナー「第三屆漢字學國際冬令營」(第3回漢字学国際セミナー)に登壇し、「近現代に於ける字体新造について」という題目で講演を行った。講演の第5節で、漢訳聖書をはじめとする19世紀後半の文献(漢字のみが記されているが、成立過程で欧文文献が介在した「準欧文資料」も含む)に現れる字体について、欧文との関係に注目して論じた。倉田は、中国で長期間布教活動に従事したティモシー・リチャードの回想録を翻訳した『中国伝道四五年』を含む、図書2点論文1点という精力的な著述活動を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 近現代に於ける字体新造について2021

    • 著者名/発表者名
      吉川雅之
    • 雑誌名

      第三屆 漢字學國際冬令營 講稿

      巻: - ページ: 167-194

  • [雑誌論文] 香港社会とキリスト教:中国との関係性から2020

    • 著者名/発表者名
      倉田明子
    • 雑誌名

      東亜

      巻: 636 ページ: 70-77

  • [学会発表] 近現代に於ける字体新造について2021

    • 著者名/発表者名
      吉川雅之
    • 学会等名
      第三屆 漢字學國際冬令營
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 増補改訂版 はじめての中国キリスト教史2021

    • 著者名/発表者名
      渡辺祐子監修, 石川照子, 倉田明子ほか
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      かんよう出版
    • ISBN
      978-4910004150
  • [図書] 中国伝道四五年:ティモシー・リチャード回想録(東洋文庫903)2020

    • 著者名/発表者名
      蒲豊彦, 倉田明子監修
    • 総ページ数
      456
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      978-4582809039
  • [備考] 研究助成と共同研究

    • URL

      http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~hongkong-macao/grant-in-aid_2018-2020.html

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公開日: 2021-12-27  

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