研究課題/領域番号 |
18H00660
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
田村 容子 金城学院大学, 文学部, 教授 (10434359)
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研究分担者 |
武田 雅哉 北海道大学, 文学研究院, 教授 (40216908)
越野 剛 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 共同研究員 (90513242)
加部 勇一郎 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (30553044)
妙木 忍 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (30718143)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 比較文学 / 社会主義文化 / プロパガンダ芸術 / ジェンダー / 図像学 |
研究実績の概要 |
本研究は、ユーラシアの社会主義圏における身体の表象について、中国語圏とロシアおよびベトナムを中心に比較し、非西欧圏・社会主義圏におけるナショナル・アイデンティティの生成、接触、変容を図像学の手法を用いて明らかにするものである。平成30(2018)年度は、以下のような研究を実施した。 ① 定例研究会の開催。9月29日に北海道大学にて、研究代表者・研究分担者が個別テーマにかんする報告を行ない、討議をした。また、ロシア・カルムイクの専門家である井上岳彦氏(研究協力者)、およびベトナムの専門家である坂川直也氏(研究協力者)と北澤直宏氏をゲストスピーカーとして招聘し、研究期間内に行なう調査旅行についての専門知識の提供を受けた。そのほか、7月28日に北海道大学にて、映画上映会「ユートピアと記憶の亡霊:東南アジアのドキュメンタリー映画」を開催した。 ② 資料調査。今年度は研究代表者・研究分担者がおのおのの専門地域である中国・ロシアの社会主義文化に関連する資料調査を個別に行なった。 ③ 書籍、図像、映像資料の購入。社会主義文化・身体表象に関する書籍、図像、映像資料の新規購入を行なった。 ④ 研究成果発表。研究代表者・研究分担者は、定例研究会における報告のほか、個別に成果発表を行なった。研究代表者は、5月12日に開催された日本比較文学会中部大会(名古屋大学)において、中国のプロパガンダ芸術である連環画にかんする報告を行なった。また、7月21日に開催された国際シンポジウム(京都大学)において、中国と日本の社会主義バレエにかんする報告を行なった。10月21日には台南大学(台湾)で開催された国際シンポジウムにおいて、中国の社会主義バレエにかんする招待講演を行なった。 また、本研究の成果を広く社会に還元するため、成果刊行物発行のための打ち合わせを研究代表者・研究分担者・研究協力者のあいだで行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね研究実施計画の通り進めることができたため。 研究代表者は平成31(2019)年1月に国際シンポジウムにおいて研究成果を発表する予定であったが、先方の都合により中止となった。この研究成果発表は、次年度に延期した。
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今後の研究の推進方策 |
平成31・令和元(2019)年度は、以下のような研究計画を実施する。 ① 定例研究会の開催。おのおのの研究発表および資料閲覧のための会合を、年度の下半期に開催する。研究代表者・研究分担者全員が個別テーマの進捗状況について研究打ち合わせを行なう。そのほか、社会主義文化にかんする建築・映画・比較文学の専門家をゲストスピーカーとして招聘し、より広範な専門知識の提供を受ける。 ② 資料調査。8月(または9月)に、研究代表者・研究分担者による中国・ベトナムの社会主義文化に関連する資料調査を行なう。 ③ 書籍、図像、映像資料の購入。社会主義文化・身体表象に関する書籍、図像、映像資料の新規購入を行なう。 ④ 研究成果発表。研究代表者・研究分担者は6月に、東京大学(文京区)で開催されるスラヴ・ユーラシア研究東アジア大会において、中国におけるソ連映画受容についての報告を行なう予定である。また、本研究の成果を広く社会に還元するため、成果刊行物発行のための打ち合わせを研究代表者・研究分担者のあいだで行なう。
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