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2022 年度 研究成果報告書

複合判断・単独判断に基づく「主語」相対化の文法理論構築に向けた経験的基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00664
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関東京外国語大学

研究代表者

藤縄 康弘  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60253291)

研究分担者 吉田 光演  広島大学, 総合科学研究科, 名誉教授 (90182790)
田中 愼  慶應義塾大学, 文学部(日吉), 教授 (50236593)
室井 禎之  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60182143)
筒井 友弥  京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90554189)
大喜 祐太  近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (60804151)
井坂 ゆかり  東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (20878467)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードドイツ語学 / 定性 / 数量化 / 存在文 / 情報構造 / 言語哲学
研究成果の概要

日本語のハとガの振舞いを例に Kuroda (1972) が言語学に導入した「複合判断」と「単独判断」という論理的対立をドイツ語学の立場から以下の 3 相で捉え直した。
(1) 複合判断・単独判断について,多分に日本語寄りの Kuroda (1972) の解釈を提唱者 Anton Marty に立ち返って再検討し,言語中立的かつ原典に忠実なかたちで定義し直す;(2)「主語」が鍵を握るさまざまな現象を統括するグランドデザインを示すことで,上述両範疇の言語学的関与性を裏づける;(3) 19世紀の埋もれた言語哲学の発想を採り入れることで現代の理論言語学の枠組みを再活性化する。

自由記述の分野

人文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来建設的な議論が難かった「文構成における主語の必要性」の問題を相対化し得る,より普遍性の高い「非デカルト派」文法理論の構築に向けた経験的基盤を整備した。20 世紀言語理論のトレンドであった理性主義とは逆方向の「言語が理性を可能にする」という言語観に立ち、これまで埋もれてしまっていた 19 世紀ドイツの言語論を再発見・再評価し,現代に相応しい言語理論への昇華を試みた。これにより,従来は潜在的矛盾を孕んでいた言語の普遍性と多様性の関係を「多様性こそ普遍性を動機づける」という方向に転換するとともに,AI による自動化がますます進行する今日に相応しい言語研究の新たな道標を提示した。

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公開日: 2024-01-30  

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