研究課題/領域番号 |
18H00665
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
呉人 惠 富山大学, 学術研究部人文科学系, 名誉教授 (90223106)
|
研究分担者 |
江畑 冬生 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (80709874)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 環北太平洋地域諸言語 / 地域類型論 / 日本北方言語学会 / 『北方言語研究』12号 / 『北方言語研究』特別号 / 『北方言語研究別冊2』 / コリャーク語テキスト分析 |
研究実績の概要 |
本研究は,日本北方言語学会を研究母体として,北東アジアから北米までの環北太平洋地域の諸言語を対象に,次の2点の課題を解決すべく取り組んできた。 ① 国際的にも日本が傑出したリーダーシップを発揮してきた北東アジア諸言語研究の一層の発展と国際化を通し,この地域のアルタイ諸語と古アジア諸語の相互影響と形成プロセスの解明を進める。 ② ジェサップ北太平洋探検隊以来,大きな関心が寄せられてきた北東アジアと北米先住民諸言語との系統的・類型的関係を究明する。 最終年度である2021年度には,本研究の総括の一環として,2021年11月6-7日に道立北方民族博物館において日本北方言語学会第4回大会(兼国際シンポジウム)を開催した。海外の研究者はコロナ禍で来日が難しくなっていたため,Zoom参加し,研究発表をおこなった。年度末には学会誌『北方言語研究』12号とともに,大会に参加した海外研究者の論考を中心とした『北方言語研究』特別号の刊行をおこない,学会の活動としては十分な成果をあげた。 しかし,その一方で,コロナ禍のために,海外での現地調査ができなくなり,研究の継続に支障が生じた。そこで,代表者の呉人は現地調査のために準備していた旅費の繰越を申請し,2022年度は代替措置として,SNSなどを通じて現地の母語話者の協力を得ながら,日本で既存のコリャーク語民話・語り資料の整理分析をおこなうことにした。ところが,その後ロシアのウクライナ侵攻が起こり,現地との込み入ったやりとりや,情報提供に対する謝金の送金ができないことが判明し,年度内での事業完了が困難となった。 そこで,2023年度にさらに再繰越を申請し,自力で分析可能なテキストを中心に分析作業を進め,『北方言語研究別冊3』として音声資料付きコリャーク語のテキストを刊行した(北海道大学リポジトリHUSCAPにてテキスト本体ならびに音声資料は公開済み)。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|