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2020 年度 研究成果報告書

脳波解析による語用論的推論の実時間処理モデル構築ならびに心の理論との関わりの考察

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00669
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関目白大学

研究代表者

時本 真吾  目白大学, 外国語学部, 教授 (00291849)

研究分担者 宮岡 弥生  広島経済大学, 教養教育部, 教授 (10351975)
木山 幸子  東北大学, 文学研究科, 准教授 (10612509)
米田 英嗣  青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (50711595)
滝浦 真人  放送大学, 教養学部, 教授 (90248998)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード含意 / 間接的発話 / 脳波 / 事象関連電位 / 発生源推定 / 時間情報処理
研究成果の概要

本研究は、言語コミュニケーションにおける話者の意図理解メカニズムを実験的に検討した。言語コミュニケーションにおいて話者の意図はしばしば含意として間接的に表現され、話者の意図は発話文の文意と文脈から語用論的推論によって導かれる。本研究では日本語会話の聴覚呈示における含意理解に伴う脳波を計測し、その発生源を推定するとともに、神経活動の推移をミリ秒単位で追跡し、心の理論神経ネットワークとの異同を考察した。実験の結果、含意理解において、心の理論回路の一部である楔前部ならびに前帯状皮質の深い関わりを示すと共に、含意理解と時間情報処理との関連を見出した。

自由記述の分野

神経言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

話者の意図は発話文の文意と文脈から語用論的推論によって導かれるが、この推論は文脈の検索を伴うし、論理的演繹とは違って確率・もっともらしさの判断を含むので、ヒト知性の中でも最も高次な認知活動と言える。しかし、刻々と変化する脳内の神経活動を観察することが難しかったことに加え、発話理解の実時間処理理論が存在しないために、語用論的推論の実証的研究は立ち後れてきた。また、「コミュニケーション能力」についての社会的関心が大きい一方で、その実体は不明である。本研究は、言語コミュニケーションのメカニズムを神経科学的に明らかにすることで、教育を含む社会活動の様々な場面への応用を意図している。

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公開日: 2022-01-27  

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