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2019 年度 実績報告書

英語教員養成コアカリキュラムの検証と具体的・包括的プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H00687
研究機関東京学芸大学

研究代表者

粕谷 恭子  東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (40456249)

研究分担者 馬場 哲生  東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (00198946)
酒井 英樹  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00334699)
阿部 始子  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00449951)
臼倉 美里  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00567084)
高山 芳樹  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10328932)
萬谷 隆一  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20158546)
太田 洋  東京家政大学, 人文学部, 教授 (30409825)
竹内 理  関西大学, 外国語学部, 教授 (40206941)
鈴木 渉  宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (60549640)
阿野 幸一  文教大学, 国際学部, 教授 (70400596)
中野 達也  駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (70784338)
内野 駿介  北海道教育大学, 教育学部, 特任講師 (80825456)
川上 典子  鹿児島純心女子大学, 人間教育学部, 教授 (90310060)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード英語教育 / 教員養成 / コアカリキュラム / モデルプログラム
研究実績の概要

2019年度には大きく3つの実績をあげた。
1つ目は国際学会でのポスター発表である。6月にバンコクで開催された第17回 ASIA TEFL国際学会において、2018年度に実施した初等コアカリキュラムの受講者を対象としたアンケートについて報告を行った。アジア諸国で教員養成にあたる教員と課題を共有でき本研究の意義を再確認することとなった。2つ目は、9月に実施した「研究フォーラム」の開催である。英語コアカリキュラムについての研究発表及び中等教員養成課程における「英語文学」担当者を交えたシンポジウムからなる本フォーラムは、現段階でのコアカリキュラム研究を俯瞰する役割を果たした。と同時に、中等の専門的事項の中でも英語教育との関わりがつかみづらいという意見もある「英語文学」に特化し、英語教員になる学生が、英語文学を学ぶことの意義について整理することができた。このフォーラムで得られた知見は具体的・包括的カリキュラムに反映させることになる。3つ目はプログラム作成のためのデータ収集である。昨年度の初等に続き、今年度は中等の受講者を対象にアンケートを行いコアカリキュラムの有用性を探った。また、初等・中等のコアカリ対応科目のシラバス収集を行い、その傾向の分析、カリキュラム構造の全容に迫る一助になることが期待される。7月と12月に全体会を開催し、研究の方向性や具体的な実施方法について検討を重ねた。メールを利用した意見交換も活発に行われ、研究の前進に有用であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね順調に進展している理由として3点挙げる。1点目はメンバーの意欲の高さである。本研究のメンバーは、コアカリキュラムを作成したいメンバーであり自分たちが作成したコアカリキュラムがその役割を果たすことを素直に願っている。そのため、具体的・包括的プログラムの提案することの意義が共有されている。2点目は、研究体制が機能していることである。14人いるメンバーの中で東京学芸大学のメンバー中心となってある程度の方向性を示し、全メンバーで分担を決め有機的に研究に関わる仕組みを作った。この分担には2種類あり、14人いるメンバーを、初等・中等で分けて議論するばとデータ収集の方法(アンケート、情報収集、フォーラム開催)で分けて議論する場を併用することで、全体の情報共有が機能したと考えている。3点目はゴールが明確になっていることである。具体的・包括的プログラムを作成する、という目標に向かって、建設的に議論することが可能になっていることで困難な場面にあっても筋道を立てて前進できていると認識している。

今後の研究の推進方策

大きく3つの段階があると考えている。
まず、得られたデータをもとに、初等・中等で具体的・包括的プログラムを作成する段階。次に、初等・中等で内容のすり合わせる段階。さらに、作成させたプログラムを公開する段階。
第1段階第2段階においては、初等・中等それぞれの特性により、どこまで共通項を立てられるか議論を詰める必要がある。初等の場合、指導法と専門的事項を合わせても4単位規模の大学が多いのに対し、中等は指導法8単位、専門的事項20単位と授業数が多い。また、いわゆる開放制と教育系の学部ではカリキュラムや教職科目の在り方は多様である。第3段階においては、2月ごろに報告会の開催及び報告書の作成を計画している。また、ウェブページを作成し、各種資料を格納し各大学に活用していただく予定である。研究の総括を国際学会で発表する予定である。現段階で候補としてASIA TEFL、AILAのいずれかでの発表を考えているが、コロナウイルス感染拡大に起因する年度を超えた延期や中止の可能性もあり、柔軟に対応する所存である。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 国際理解教育を取り入れた小学校外国語科の授業 ―児童の学びの広がりと相互文化的コミュニケーション能力に焦点を当てた実践研究―2020

    • 著者名/発表者名
      阿部始子
    • 雑誌名

      JES Journal (小学校英語教育学会誌)

      巻: 20 ページ: 68-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Current Situation in ELES in Japan, Korea, Taiwan: Teacher Training and Future Prospects2019

    • 著者名/発表者名
      Noriko Kawakami
    • 雑誌名

      Studies in English Teaching and Learning in East Asia

      巻: 7 ページ: 122-125

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 学習者の誤りは訂正すべきかすべきでないかーそれは問題ではない!?2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木渉
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 68巻8号 ページ: 10-11

  • [雑誌論文] 担任の先生だからこそできる必然性のある外国と・外国語活動の授業2019

    • 著者名/発表者名
      阿野幸一・太田洋
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 68巻第4号 ページ: 10-11

  • [雑誌論文] ストラテジー研究の「これまで」と「これから」2019

    • 著者名/発表者名
      竹内理
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 68巻第3号 ページ: 10-11

  • [学会発表] 国際理解教育と小学校英語教育を結ぶカリキュラムの提案―知識・スキル・態度はどのように育つのか―2019

    • 著者名/発表者名
      阿部始子
    • 学会等名
      第19回小学校英語教育学会(JES)北海道大会
  • [学会発表] 『外国語に関する専門的事項』及び『外国語の指導法』の科目を通した学生の変容―理解度の自己評価と英語力の点から―2019

    • 著者名/発表者名
      内野駿介
    • 学会等名
      第1回英語教員養成コアカリキュラム研究フォーラム
  • [学会発表] Current Situation in ELES in Japan: Teacher Training and Future Prospects2019

    • 著者名/発表者名
      Noriko Kawakami
    • 学会等名
      JACET九州沖縄支部 東アジア研究会第200回記念大会
  • [学会発表] 教育実習の実態調査~2年間の調査結果からの英語教員養成課程への示唆~2019

    • 著者名/発表者名
      工藤洋路 太田洋 阿野幸一 日臺滋之
    • 学会等名
      第31回(設立30周年記念)全国大会
  • [学会発表] Is the National Core Curriculum for Teaching English in Pre-service Training Effective?:A Validation of Elementary School Teacher Course2019

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Kasuya, Tetsuo Baba, Wataru Suzuki, Shunsuke Uchino, Ryuichi Yorozuya, Hideki Sakai
    • 学会等名
      The 17th Asia TEFL
    • 国際学会
  • [図書] 小学校英語のためのスキルアップセミナーー理論と実践を往還する2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木渉・西原哲雄
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      開拓社
    • ISBN
      475892273X
  • [図書] An innovative approach to in-service teacher training for teaching English at Japanese public elementary schools. In H. Reinders, S. Ryan, & S. Nakano (eds.), Innovation in language learning & teaching The case of Japan2019

    • 著者名/発表者名
      池田真生子、今井裕之、竹内理
    • 総ページ数
      257-282
    • 出版者
      Palgrave Macmillan
    • ISBN
      978-3-030-12567-7_13

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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