研究課題/領域番号 |
18H00688
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 教行 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30313498)
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研究分担者 |
Szirmai Monika 広島国際大学, 医療経営学部, 教授 (20275986)
大山 万容 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (40773685)
大木 充 京都大学, 人間・環境学研究科, 名誉教授 (60129947)
クラウゼ小野 マルギット 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (70400059)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | CEFR / 複言語主義 / 言語教育学 / 学習モデル |
研究実績の概要 |
今年度はコロナ禍のため,2019年度に予定していた対面式の国際研究集会「ひとつの言語教育から複数の言語教育へ:CEFRからみた日本語,英語,外国語教育の連携と協働」をズームによる遠隔形式で11月22日,23日に実施した。また前年度に実施した国際研究集会「CEFRの理念と現実」の研究成果を書籍としてまとめる作業を進めた。 国際研究集会「ひとつの言語教育から複数の言語教育へ:CEFRからみた日本語,英語,外国語教育の連携と協働」 において,下記の課題を討議した。CEFRは言語教育学の発展を受けて、新しい言語教育観を提示したが、現在、こうした理論と、実践とはどのように接続しているか。ヨーロッパではCEFR以降も、複言語主義を中心として、『言語と文化の多元的アプローチのための参照枠』(2012)、『複言語教育と異文化間教育のためのカリキュラム開発と作成ガイド』(2016)、『カリキュラム開発と教員養成ガイド:すべての学校科目における言語の次元』(2016)など多くのガイドや参照枠が現れており,提示された理論や理念と実践の関係が問われている。 CEFR以降の言語教育理論の提示する学習モデルは、現実に合致しているのだろうか。概念や記述文は実践においてどのように認知されているか。 この研究集会の成果を編著として観光することを計画している。その編著では,言語教育の現場において、複数の言語が関連しあう中で、複言語主義をはじめとする概念・理念がどのような役割を果たし、教室でどのように実践されるか、という論点について議論を深める。この編著は日本の研究者をはじめ,フランス,イタリアの研究者を交えた論考から構成されており,現在,外国語論文の翻訳を鋭意進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のため,対面式の国際研究集会を実施することができず,研究成果の発表や研究討議,交流に支障が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度に実施した国際研究集会の成果を書籍として刊行することに加えて,コロナ禍の状況を見ながら研究の最終的な成果を公開するための国際研究集会,あるいはシンポジウムを2021年度に実施する。
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