研究課題/領域番号 |
18H00694
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
大津 由紀雄 明海大学, 外国語学部, 教授 (80100410)
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研究分担者 |
嶋田 珠巳 明海大学, 外国語学部, 教授 (80565383)
久保野 雅史 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50251070)
庵 功雄 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (70283702)
森 篤嗣 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (30407209)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 学校英文法 / 学校国文法 / 日本語教育 / メタ言語能力 / ことばへの気づき |
研究実績の概要 |
2018年5月21日、明海大学に於いて、第一回全体会議を開催し、本研究プロジェクトの基本姿勢と実行計画を確認した。同年12月1日、明海大学に於いて、第二回全体会議を開催するとともに、本研究に関する公開シンポジウムを開催し、研究代表者・研究分担者・研究協力者が登壇して、研究成果を発表した。 全体会議、公開シンポジウムによって、本研究プロジェクトの基本理念である、学校英文法と学校国文法の連携の意義が明確となると同時に、その実現に向けて解決すべきさまざまな問題が存在するとことも明らかとなった。 学校英文法と学校国文法を連携しようとするにあたってはそれぞれの基盤にある学校文法の枠組みの異同を明らかにする必要がある。ことに、それぞれで用いられている概念と用語を比較検討することが重要であることが確認された。 主な研究成果は次のとおりである。1 学校英文法と学校国文法を検討し、その問題点を明らかにした。2 小学校5,6年用の国語教科書における国文法の用語・概念と、中学校1年用の英語検定教科書における概念と用語を対比し、その異同を明らかにすることを通して、中高の文法学習の接続上の混乱が少なくなるような工夫を検討した。3 学校英文法と学校国文法の連携にあたっては日本語教育用の文法を視野に入れることが有益であることが確認された。4 学校英文法と学校国文法の連携の基盤にメタ言語能力(ことばへの気づき)を据えることが重要であることが明らかとなった。5 『NHK基礎英語』のテキストを収集しデジタル化し、文法解説の用語・概念を教科書と対比して分析するための基礎資料作りを行った。いずれの作業も継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2回の全体会議、公開シンポジウム、電子メールによる意見交換などをとおして、研究代表者・研究分担者・研究協力者間の情報交換が順調に行われており、研究成果、今後の課題が共有されている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究体制を維持し、年に2回の全体会議と公開講座の開催を軸に、研究代表者・研究分担者・研究協力者間の情報交換を密に行っていく。また、今後は、英語教育と国語教育の連携を旗印としている、他の研究グループとの交流も視野に入れていきたいと考えている。
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備考 |
公開シンポジウムの開催予告(大津由紀雄ブログ)と報告(明海大学公式 Facebook)
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