研究課題
本年度は、①諸国東照宮および因幡東照宮別当寺院大雲院の調査・研究の総括、②その研究成果(『アジア遊学』287出版)、③研究集会(シンポジウム)を実施した。まず①は研究代表者・分担者が諸国東照宮や因幡東照宮別当寺院大雲院の研究成果について成果の共有および意見交換を行った。その成果は、②の研究成果(岸本覚・曽根原理編『アジア遊学287書物の時代の宗教―日本近世における神と仏の変遷』勉誠出版、2023年8月)にまとめた。本書全体を科研代表と分担者曽根原理で編集し、序文を載せている。これは基盤研究(B)「日本近世思想史の見直しと国際共同研究の試み」(研究代表者曽根原理)と共催した2019年6月3日・4日オランダ・ライデン大学で行われたシンポジウムをもとに、その後の成果を幅広い研究者に呼びかけて依頼しまとめたもので、本科研の集大成と言っていい成果である。研究代表および分担者全員の論稿を掲載し、諸国東照宮のみならず、さらに幅広く近世宗教全体に関わって問題提起を行った。③は、②の成果をもとに、基盤研究(C)朴澤直秀「寺院史料の調査と個別的動向の解明に立脚した近世宗教政策像の更新」と共催してシンポジウムを開催した。タイトルは、「『大成経』研究の現在」とし、8月27日(日)東洋大学白山キャンパス1号館5階1502教室で行った。基本は成果②をもとにしながらも、研究過程で注目した『大成経』におもな焦点を当てたものである。科研代表も、因幡東照宮別当寺院大雲院に所蔵されていたものを資料紹介した。これらの①~③の研究成果は、今後の諸国東照宮研究のみならず、近世宗教の様々な側面を明らかにしており、これを踏まえたさらなる探究が期待できる。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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岸本覚・曽根原理編『アジア遊学』
巻: 287 ページ: 229-249
巻: 287 ページ: 49-65
巻: 287 ページ: 145-161
巻: 287 ページ: 189-210
巻: 287 ページ: 211-214
巻: 287 ページ: 250-259
巻: 287 ページ: 260-263