研究課題/領域番号 |
18H00714
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 駿河台大学 |
研究代表者 |
黒田 基樹 駿河台大学, 法学部, 教授 (60506517)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 関東足利氏 / 古河公方足利氏 / 小弓公方足利氏 / 関東戦国史 / 発給文書 |
研究成果の概要 |
戦国期の関東足利氏関係の文書・記録史料の集成と、関東足利氏歴代および一族について、基本的事実関係の解明、基本的な政治動向の解明をすすめた。関係文書については9割以上について写真版を蒐集し、『戦国遺文古河公方編』収録文書以外について、入力作業を行った。その成果については今後、『戦国遺文関東足利氏編』として刊行を予定している。2025年からの刊行を準備している。関東足利氏歴代に関する研究については、「シリーズ古河公方の研究」として、第1巻『足利成氏・政氏』・第2巻『足利高基・晴氏』の刊行を終了し、現在は第3巻『足利義氏・古河氏姫』の原稿を作成中であり、2025年3月の刊行を予定している。
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自由記述の分野 |
日本中世史・近世史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関東戦国史において将軍の地位にあった古河公方足利氏とその一族について、関係資料の集成を果たし、それをもとに公方歴代やその一族の動向などについて、可能な限り解明を果たした。とくに公方関係文書は無年号が大半であるが、発給者の公方各人の花押型の変遷を明確にし、それをもとに年代比定を行い、可能な限りの発給文書の総編年化を果たした。これにより公方歴代の動向について可能な限りの解明が可能になった。また公方歴代の政治動向などが明らかになったことにともなって、関東戦国史における公方歴代の果たした役割も明確になった。これらの成果は、今後における関東戦国時全体の政治構造を把握するための重要な基礎をなすものとなる。
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