研究課題/領域番号 |
18H00724
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
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研究分担者 |
小武海 櫻子 成蹊大学, 文学部, 助教 (00748874)
倉田 明子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20636211)
高柳 信夫 学習院大学, 付置研究所, 教授 (80255265)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 五教帰一論 / 三教合一運動 / 道院 / 先天道 / マレーシア / ベトナム |
研究成果の概要 |
近代中国においては、さまざまな形で諸宗教間の対話が行われたが、注目されるのは道院や同善社などの新興宗教団体が唱えた儒教・仏教・道教に加えてキリスト教やイスラム教の統合を説くいわゆる五教帰一論であった。本プロジェクトは、東南アジア華人社会や植民地期ベトナム、英領マラヤにおける宗教運動を具体的事例としてとりあげ、中国本土の宗教運動との連続性やその独自性にも留意しながら検討を加え、五教帰一論に代表される宗教的ユニヴァーサリズム論が登場する歴史的背景を明らかにした。
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自由記述の分野 |
東洋史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究プロジェクトにおける主要な成果は、東南アジア華人社会において宗教運動の果たした社会的役割に光を当て、1930年代に入り、道院などによる五教帰一論が登場する前提として、儒教・仏教・道教の三教合一型の宗教運動が19世紀後半から東南アジア華人社会に浸透していたこと、そうした三教合一運動をベースとしつつ、植民地期において、さまざまな普遍主義的理念と対話・交流を重ねる中で五教帰一論が登場していったことを明らかにしたことにある。
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