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2020 年度 実績報告書

モンゴル帝国時代の仏像新発見に伴う「草原のシルクロード」の拠点に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H00726
研究機関龍谷大学

研究代表者

村岡 倫  龍谷大学, 文学部, 教授 (30288633)

研究分担者 鈴木 宏節  神戸女子大学, 文学部, 准教授 (10609374)
白石 典之  新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40262422)
藤原 崇人  龍谷大学, 文学部, 准教授 (50351250)
松川 節  大谷大学, 社会学部, 教授 (60321064)
中田 裕子  龍谷大学, 農学部, 准教授 (70598987)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードハルザン・シレグ遺跡 / 釈迦院遺跡 / 草原のシルクロード / モンゴル帝国
研究実績の概要

本研究は、これまで行なってきた日本・モンゴル共同プロジェクトによる遺跡調査・研究の成果に基づくものであり、モンゴル帝国時代に重要な軍事拠点であったハルザン・シレグ遺跡およびその他の交通の要衝に位置する遺跡を研究対象としている。2016年の遺跡の発掘調査で、モンゴル帝国時代の仏像の一部とそれを安置した建造物を発見したが、本研究は、さらに発掘を進め、出土した遺物を分析し、この地を拠点とする「草原のシルクロード」の意義を解明するものである。
本研究期間1年目の2018年度には、引き続いてハルザン・シレグ遺跡の発掘調査を行ない、ひと区切りをつけ、2年目の2019年度は、ハルザン・シレグ遺跡と並んで「草原のシルクロード」の拠点として重要と考えられる釈迦院遺跡の発掘調査をモンゴル側と共同で行なった。出土した骨片や木片については放射性炭素年代測定を行なった。その結果、本遺跡は、現存する「釈迦院碑記」の内容から、モンゴル帝国時代に建造されたと考えられてきたが、測定分析によって、まぎれもなくモンゴル帝国時代のものであると初めて科学的にも証明され、大きな成果を得ることができた。
最終年度に当たる3年目の2020年度には、さらなる調査を計画していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、モンゴルへの渡航を断念せざるを得ず、研究代表者および研究分担者、研究協力者は、各自、国内での文献調査、論文執筆に力を入れ、研究業績にあるような論文を上梓し、研究成果を挙げた。我々の研究は各方面で関心が高く、本来なら、各研究機関主催の学会における研究発表も用意していたが、感染症拡大のために学会の中止が相次ぎ、できていない。しかし、感染症の収束次第、モンゴルでの現地調査の再会、および研究発表による学界や一般への研究成果の還元の準備は十分にできている。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 6件)

  • [雑誌論文] 『元史』食貨志歳賜と地理志から見るコルゲン・ウルスの変遷2021

    • 著者名/発表者名
      村岡倫
    • 雑誌名

      龍谷史壇

      巻: 第151・152合併号 ページ: 1-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ウグルクチン・へレム遺跡の石塁の構築年代をめぐる問題2021

    • 著者名/発表者名
      白石典之、S.ウルジーバヤル、B.ツォクトバータル、G.ルフンデフ、L.イシツェレン
    • 雑誌名

      日本モンゴル学会紀要

      巻: 第51号 ページ: 65-72

    • 査読あり
  • [雑誌論文] チンギス・ハーンの東北(嶺北)長城──その歴史学・考古学的研究の現状と課題──2021

    • 著者名/発表者名
      松川節
    • 雑誌名

      モンゴルと東北アジア研究

      巻: 第6巻 ページ: 25-31

    • 査読あり
  • [雑誌論文] New Perspectives on the Historical Evidence and Archaeological Findings from Erdene-Zuu Monastery2021

    • 著者名/発表者名
      松川節
    • 雑誌名

      モンゴルにおける仏教の後期発展期(13 世紀~17世紀)の仏教寺院の考古学・歴史学・宗教学的研究 第1期(2013~2015年)研究成果報告書

      巻: 第1期 ページ: 111-120

  • [雑誌論文] コズロフ蒐集ハラホト出土モンゴル語印刷文献断簡 G110r について-『大元通制』ウイグル字モンゴル語訳の発見-2021

    • 著者名/発表者名
      共著牛根靖裕・古松崇志・小野浩・齊藤茂雄・髙井龍・伴真一朗・毛利英介
    • 雑誌名

      日本モンゴル学会紀要

      巻: 第51号 ページ: 41-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] モンゴル帝国時代の史料に見える方位の問題 ― 時計回り90度のずれが生じる要因2020

    • 著者名/発表者名
      村岡倫
    • 雑誌名

      13、14世紀東アジア史料通信

      巻: 第25号 ページ: 2-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 釈迦生身を奉ぜる女真の王朝 ―仏教国としての金―2020

    • 著者名/発表者名
      藤原崇人
    • 雑誌名

      板倉聖哲〔編〕『アジア仏教美術論集 東アジアⅣ 南宋・大理・金』

      巻: 第4巻 ページ: 515-537

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 2019年度モンゴル国突厥関連遺跡調査箚記2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木宏節
    • 雑誌名

      神女大史学

      巻: 第37号 ページ: 49-68

  • [雑誌論文] カラコルムを首都とするチンギス・カンの命令の真相を探る2020

    • 著者名/発表者名
      松田孝一
    • 雑誌名

      歴史懇談

      巻: 第34号 ページ: 52-63

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公開日: 2023-12-25  

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