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2021 年度 研究成果報告書

近代ヨーロッパにおけるカトリシズムの変容と持続をめぐる社会史的考察

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00730
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関成城大学

研究代表者

中野 智世  成城大学, 文芸学部, 教授 (90454470)

研究分担者 渡邊 千秋  青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00292459)
勝田 俊輔  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (00313180)
芦部 彰  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 講師 (00772667)
村上 信一郎  神戸市外国語大学, 外国学研究所, 名誉教授 (10305675)
長井 伸仁  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10322190)
加藤 久子  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (10646285)
渡邊 昭子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20293144)
前田 更子  明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (30453963)
中野 修治 (尾崎)  静岡県立大学, 国際関係学研究科, センター客員研究員 (70765213)
寺戸 淳子  国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 准教授 (80311249)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード西洋史 / カトリシズム / 宗教 / 社会史 / 近代ヨーロッパ
研究成果の概要

本研究の目的は、近代ヨーロッパ社会における宗教性のあり方を、カトリシズムを例として歴史的に検討することにあった。その際、特に着目したのは、宗教的心性や世界観が醸成される私的な生活領域である。分析の結果、明らかになった点は以下のとおりである。
(1)カトリシズムの宗教性は、様々な儀礼や実践を通して人々の生活習慣に深く根づいており、世俗化の進む近代以降においても、それは容易には揺るがなかった。(2)カトリックという宗派に依拠した組織、集団、その教義や規範は、近代社会を生きる人々を物心両面で支える一方、個人としての彼らの生き方を縛るくびきともなった。

自由記述の分野

ドイツ近現代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、従来の西洋近現代史研究では看過されがちであった宗教に着目し、カトリシズムを例として、宗教を視野に入れた新たな近代ヨーロッパ史像の構築を試みたものである。その意義は以下の2点にまとめられる。
(1)ヨーロッパ社会の形成過程における宗教性を、様々な地域・局面をとりあげて個別・実証的に可視化したことにより、「世俗化のトップランナー」としてのヨーロッパ像を相対化し、より精緻にとらえ直すための視座を提示した。(2)宗教研究における歴史的考察の有効性を例示的に示した。

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公開日: 2023-01-30  

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