研究課題/領域番号 |
18H00732
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
池口 守 久留米大学, 文学部, 教授 (20469399)
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研究分担者 |
豊田 浩志 上智大学, 文学部, 教授 (20112162)
堀 賀貴 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20294655)
奥山 広規 徳山工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (50852365)
坂口 明 日本大学, 文理学部, 教授 (10153876)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | エルコラーノ / ポンペイ / 下水道 / 動物考古学 / レーザースキャン / グラフィッティ / トイレ |
研究成果の概要 |
エルコラーノ Cardo V 地下の下水道から採取された動物遺存体の分析から,この都市での動物利用と食生活の重要な側面(豚肉の消費等)が明らかになった。ほぼ全ての街路,郊外浴場の浴槽とガラス窓,モザイク・アトリウムの家のモザイク床と木製格子においてレーザー実測を行い,それぞれの構造や容積に関する貴重な知見を得た。上階トイレから下水道へと繋がる排水管の存在も,古代都市の給水・排水システムに関する考察に重要な意味をもつ。またエルコラーノとの比較を念頭に,オスティアにおけるグラフィッティの悉皆調査を行い,解釈の変更,新出グラフィッティの発見などの成果を得た。
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自由記述の分野 |
古代ローマ史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エルコラーノの下水道内の堆積物は国際的に注目されていたので,我々が行った動物遺存体の分析は国際的な歴史学界・考古学界から強い関心を引くと予想される。またレーザー実測による正確なデータは遺跡の構造の解釈に変更を迫るものであり,そのインパクトも大きなものがある。給水設備,水利用設備,排水設備を総合的に捉えることで,古代ローマの都市システムの重要な一側面が明らかになり,インフラに関する歴史的考察に貢献できよう。グラフィッティの分析から庶民の声を読み取ることも重要で,社会的にも強い関心を惹くと思われる。
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