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2021 年度 研究成果報告書

完新世の地形発達から明らかにする南海トラフ地震の多様性

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00765
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04010:地理学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

松多 信尚  岡山大学, 教育学域, 教授 (40578697)

研究分担者 廣内 大助  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50424916)
杉戸 信彦  法政大学, 人間環境学部, 教授 (50437076)
中埜 貴元  国土地理院(地理地殻活動研究センター), その他部局等, 研究官 (60511962)
堀 和明  東北大学, 理学研究科, 教授 (70373074)
石山 達也  東京大学, 地震研究所, 准教授 (90356452)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード南海トラフ地震 / 菊川低地 / 遠州灘沿岸 / 稠密重力探査 / S波浅層反射法地震探査 / 浜堤 / 地形発達
研究成果の概要

本研究は、堆積地形に着目することで、南海トラフ地震の多様性を明らかにし、数千年に一度程度の頻度で発生する低頻度超巨大地震を検討することが目的であった。そのために、菊川低地の発達史を再検討し、隆起速度を算出し、浜堤列の形成史を明らかにすることを試みた。その手法として、稠密重力探査、浅層反射法地震探査、GPR探査などの物理探査を駆使して地下を推定することを試みた。
その結果、菊川低地の地下は浅部に埋没段丘面と思われる地形とそれを開析する氷期の谷が埋積されて形成されたことが明らかとなり、その古地形をもとに縄文海進以降の地形が形成されたこと、隆起速度は1-1.6㎜/yr程度であることなどが推定された。

自由記述の分野

自然地理学 変動地形学

研究成果の学術的意義や社会的意義

南海トラフ地震はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界で100-150年の間隔で発生しているとされるが、その多様性については十分に分かっていなかった。本研究は最新の地下構造を調査する手法などを用いることで、菊川低地の隆起速度が見積もられ、過去3回の南海トラフ地震より大きな規模の南海トラフ地震が存在する可能性があることが示された。これは、東日本大震災同様に想定を超える自然現象が発生する可能性を示している。ただし、断定するには追加調査が必要である。

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公開日: 2023-01-30  

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