研究課題/領域番号 |
18H00768
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
藤木 利之 岡山理科大学, 理学部, 准教授 (10377997)
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研究分担者 |
奥野 充 福岡大学, 理学部, 教授 (50309887)
河合 渓 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (60332897)
森脇 広 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 名誉教授 (70200459)
中村 俊夫 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 招へい教員 (10135387)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 東ポリネシア / 花粉分析 / 放射性炭素年代 / 古植生変遷 / 人類到達年代 |
研究実績の概要 |
アチウ島アエロラ地区の湿地堆積物の花粉分析により、約1600年前に大きな植生変化および木炭片の増加が確認され、考古学データより約600年古い人類到達年代が明らかとなった。また、マンガイア島ティリアラ湖の湿地堆積物の花粉分析では、約1000年前に大きな植生変化および木炭片の増加が確認され、考古学データと調和的な人類到達年代が明らかとなった。このように、クック諸島内の島で到達年代が異なる可能性も明らかとなった。 しかし、マンガイア島とアチウ島の本研究とは別地点の先行研究とても人類到達年代に大きな年代の開きがあることも判明し、島に到達した人類は、当初は到着地点周辺の植生破壊を行い、その後、徐々に別の場所へ移動し植生破壊をしたことが想定された。今後は、島への人類到達年代を解明する場合は、一致点のみではなく、数地点で面的に改変年代を解明し、島への到着年代を明らかにする必要があることが明らかとなった。 2016年にRadiocarobnで公表したラロトンガ島カレカレ湿原の結果では、堆積物に不整合があり、不整合の直上で木本類花粉が急減し、草本類花粉・シダ胞子が急増するという古植生の大きな変化が確認された。2018年3月と2019年8月に採取したカレカレ湿原の数本の堆積物で細かく年代測定をした結果、約3000~2500年にやはり不整合が確認された。しかし、花粉分析を行った結果、不整合層よりも上部で同様の植生の変化を確認することができ、堆積物によっては人類到達年代を解明するのに適した堆積物であることが確認できた。しかし、本堆積物の古植生変化からのラロトンガ島への人類到達年代は、考古学的データよりははるかに古い年代となるため、今後も残りの試料の花粉分析を行う。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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