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2022 年度 研究成果報告書

「被災地」陸前高田の場所再構築と地理学―感情・身体・ジェンダーと風土の視点から

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00770
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04020:人文地理学関連
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

熊谷 圭知  お茶の水女子大学, 名誉教授 (80153344)

研究分担者 大城 直樹  明治大学, 文学部, 専任教授 (00274407)
倉光 ミナ子  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (10361817)
村田 陽平  近畿大学, 文芸学部, 准教授 (10461021)
杉江 あい  京都大学, 文学部, 講師 (10786023)
池口 明子  横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (20387905)
小田 隆史  東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (60628551)
吉田 容子  奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (70265198)
関村 オリエ  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70572478)
久島 桃代  名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (80792506)
中島 弘二  金沢大学, 人間科学系, 教授 (90217703)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード被災地 / 陸前高田市 / 場所 / 風土 / 感情 / 身体 / ジェンダー
研究成果の概要

本研究は、「復興」という開発過程に、被災地の人々の心情、風景、場所や風土の再構築といった、可視化・定量化されない要素を、どのように組み込んでいくかについての論である。中心市街地の嵩上げ工事は住民にとって「第二の喪失」ともいえるものだったが、一方で映像やテキスト、語りを通じて、様々な場所が表象され再構築されていた。新たに作り出された場所は、被災前の場所の記憶を継承しながら、その連続性の上に存在している。復興における「場所」とは、「被災前の市街地/嵩上げ後の市街地」という二項対立で捉えられるものではなく、「今、ここ」でその都度作り出され、常に構成の過程にある開かれたものであることが明らかになった。

自由記述の分野

人文地理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究が明らかにしたのは、以下の点である。1)津波被災地陸前高田の人々が、元の街が失われ、嵩上げして作られた新たな市街地に「場所喪失」の不安定感を抱いている;2)ハード偏重の国や市による「大文字の復興」の一方で、住民やコミュニティによる多様な「小文字の復興」が接合されている;3)住民の場所の経験は多様であり、官主導の伝承施設や震災遺構に収束されない記憶をどのように表象し伝承していくかが課題である。

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公開日: 2024-01-30  

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