研究課題/領域番号 |
18H00784
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
細田 尚美 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (70452290)
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研究分担者 |
松川 恭子 甲南大学, 文学部, 教授 (00379223)
デスーザ ローハン 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (60767903)
中島 悠介 大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (60780939)
渡邉 暁子 文教大学, 国際学部, 准教授 (70553684)
後藤 真実 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 特別研究員(PD) (90915357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 湾岸アラブ諸国 / 移民二世 / アイデンティティ / 国際高等教育 / グローバリゼーション / 国際労働力移動 / シティズンシップ / 移民受け入れ政策 |
研究成果の概要 |
グローバルな人の移動が急増する現在、国家の枠組みの中で発展してきたシティズンシップの概念が世界各地で揺らぎ始めている。本研究は、その顕著な例として、一時的滞在の外国人とその家族が多い湾岸アラブ諸国のアジア系移民二世に注目した。かれらは、シティズンシップ取得の見込みの全くない湾岸アラブ諸国も、治安や生活環境が格段に悪く、社会保障も十分整っていない親の出身国(国籍上の本国)も自分の最終的な居場所と考えられず、明確な足場をどの国にも持たない。かれらの考え方や生存戦略は一般の「移民二世」という概念でとらえきれないため、transnational generationという新たな分析概念を打ち出した。
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自由記述の分野 |
移民研究、文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、大量の一時的身分の外国人労働者を有する湾岸アラブ諸国で育つアジア系移民二世の特徴的なシティズンシップに対する考え方と生存戦略を明らかにしたことで、現代の移民とシティズンシップに関する学術的議論に新たな視点を投じた。 国際競争力を維持するために不足する労働力を一時的労働者で補おうとする政策は、日本を含む他の先進国や中進国でも今後いっそう増える。専門職などいわゆる「高度人材」への優遇措置として、高度人材外国人の家族同伴を認めるケースも増えている。本研究は、そうした他の国々にとって社会の将来像を見定めるうえでの重要な参照例となりえることから、広い社会的意義があるといえる。
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