研究課題/領域番号 |
18H00785
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
宮脇 幸生 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (60174223)
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研究分担者 |
西 真如 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特定准教授 (10444473)
児玉 由佳 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター ジェンダー・社会開発研究グループ, 研究グループ長 (10450496)
利根川 佳子 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 専任講師 (10608186)
藤本 武 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (20351190)
眞城 百華 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (30459309)
田川 玄 広島市立大学, 国際学部, 教授 (70364106)
佐川 徹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (70613579)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 重層的ガバナンス / 資源 / エチオピア / 開発 |
研究実績の概要 |
ティグライ州で調査を行う眞城は、エチオピア政府でティグライの主要政党であるTPLFが政権の中核から外れたため、人や資本をティグライ州に回帰させている点にについて集中的に情報収集を行った。また総選挙前年ということで政治的イベントが複数開催されており、これらに参加して情報を分析した。一連のエチオピア政治の変動について短報と講演を行った。 アムハラ州で調査を行う児玉は、関係資料の収取を行なった。またアディスアベバで調査を行う西は、関係資料の収集を行った。 オロミア州で調査を行う利根川は、2020年3月に予定していた現地調査は新型コロナウィルスの影響で中止することとなった。その代わり、本研究費で文献などを購入したので、現在文献精査を進めた。田川は、2019年6月から9月にかけて主としてオロミア州南部のボラナ県において約3か月間、現地調査を行った。また、2019年12月にかけて数日間、ヤベロのNGOを対象に調査を行った。 南部諸民族州で調査を行う藤本は、2020年3月にエチオピアの農耕民マロの居住域周辺で進められている水力発電ダムおよびリセトルメント(再定住)の開発プロジェクトが人びとの生活にどう影響を及ぼしているか、人びとはそれにどう対処しているのかを調査する予定であったが、現地調査を実施することができなかったため、資料の収集を行った。宮脇は、2019年8月にエチオピア西南部のウェイト川周辺の灌漑用水路の調査を行い、水利組織の構成と用水路の分配のルールを明らかにした。佐川は、エチオピア西南部ダサネッチ社会を対象として、大規模開発政策とフードセキュリティ政策、食料緊急援助がいかなる関係性をもちながら、人びとの生活に影響を与えているのかを分析し、論文を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年中に現地調査を予定していた者は、おおむね予定通りに進んでいる。他方で2020年に現地調査を予定していた者は、コロナのために調査ができなくなり、研究に若干の遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度はコロナのために、どこまで現地調査が可能なのか不透明な部分がある。そのために、現地調査の可能性を考えつつ、それができない場合は、国内で資料収集をして、翌年度以降の現地調査に備えることにする。
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