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2022 年度 研究成果報告書

近代ヒスパニック世界における文書ネットワークの成立・展開・変容(衰退)過程の究明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H00786
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関広島市立大学

研究代表者

吉江 貴文  広島市立大学, 国際学部, 准教授 (70405489)

研究分担者 清水 有子 (清水有子)  明治大学, 文学部, 専任准教授 (00727927)
齋藤 晃  国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (20290926)
網野 徹哉  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60212578)
中村 雄祐  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (60237443)
小原 正  慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 准教授 (60715035)
伏見 岳志  慶應義塾大学, 商学部(日吉), 教授 (70376581)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードスペイン帝国 / 文書ネットワーク / ヒスパニック世界 / 文書管理実践論 / 近代 / リテラシー
研究成果の概要

本研究では、15世紀末以降、海外征服・植民地化事業に乗り出したスペイン帝国が世界規模で築いた文書ネットワークの成立・展開・変容(衰退)の過程と植民地社会におけるその実態について、文化人類学、歴史学、識字・リテラシー研究、史料論等の知見を踏まえた学際的な視点から究明を行った。とりわけ本研究では、①スペイン帝国において生産・管理された文書の物質的側面、②スペイン統治下の諸地域・機関において生産された文書の流通プロセスとそれを支えたメカニズム、③帝国の周辺世界に生きる多様な主体が果たした役割、の3点に焦点を当て、近代的集権国家・広域帝国の存立基盤について文書管理実践論の立場から明らかにした。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

スペイン帝国の統治原理については、これまで帝国史・国家論、経済史などの分野を中心に議論が展開されてきたが、そうした研究における関心の在り方は、いずれも国家レベルのマクロな公的制度の分析や組織論・言説論を中心に進められてきた。それに対し、本研究は、人間と文書メディアの織り成す実践と交渉の過程に焦点を当て、植民地社会におけるローカル・レベルの事例を踏まえたうえで、文書管理実践という微視的な視点から近代的集権国家・広域帝国の存立基盤にアプローチをすることにより、スペイン帝国の成り立ちをめぐる既存の研究に理論的・方法論的刷新をもたらす契機となった。

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公開日: 2024-01-30  

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