研究課題/領域番号 |
18H00825
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奈良岡 聰智 京都大学, 公共政策連携研究部, 教授 (90378505)
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研究分担者 |
川島 真 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90301861)
梶原 克彦 愛媛大学, 法文学部, 教授 (10378515)
久保田 裕次 国士舘大学, 文学部, 講師 (70747477)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 二十一ヵ条要求 / 第一次世界大戦 / 日中関係 / 東アジア国際関係 |
研究実績の概要 |
本年度は、以下の各機関において海外調査を行った。サハリン州立文書館、ハイデルベルク大学図書館・文書館、香港歴史博物館(以上奈良岡)、中国第二歴史档案館、国際赤十字文書館、国際連盟文書館(以上奈良岡、梶原)、英国国立公文書館(奈良岡、梶原、久保田)、大英図書館、オーストリア国立公文書館・図書館、トロント大学トマス・フィッシャー・レアブック・ライブラリー(以上梶原)、スタンフォード大学フーバー研究所(川島)。 以上の史料調査を踏まえて、各研究代表者・分担者において著書、論文を刊行するとともに、学会報告、講演などを行った。特筆すべき成果としては、1)『日本政治外交史』『決定版日中戦争』を刊行し、最新の研究成果を他分野の研究者や一般にも分かりやすい形で刊行したこと(奈良岡、川島)、2)第一次世界大戦期の抑留問題に関する史料を発掘し、その翻刻論文を学術雑誌に連載したこと(奈良岡、梶原)、3)中国語でいくつかの学術論文を刊行したこと(久保田)、4)公文書管理問題、歴史認識問題などに関して本プロジェクトの歴史研究の成果を踏まえて、政策提言的意味合いも持つ発信を行ったこと(奈良岡、川島)、5)海外の国際学会等において積極的に研究成果を発信したこと(奈良岡、川島、梶原、久保田)が挙げられる。 この他、外国人研究者を招聘して、以下の研究会を開催した(会場はいずれも京都大学)。1)Mercedes Penalba-Sotorrio氏(Manchester Metropolitan University准教授)のスペイン内戦に関する講演会(2018年6月4日)、2)Torsten Weber氏(ドイツ日本研究所日本研究部長)の新著Embracing 'Asia' in China and Japanの書評会(書評者:呉舒平〔京都大学大学院法学研究科博士後期課程〕、2018年10月29日)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外での史料調査を数多く実施することができた。また、多数の著書、論文を発表するとともに、国際学会などでの発信、外国人研究者による講演会も予定していた以上に行うことができたため、研究はおおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の成果を踏まえて、引き続き積極的に史料収集を続ける。当初予定していたアメリカでの史料調査が、研究代表者のドイツでの在外研究(2018年11月)、予算問題を原因とするアメリカの政府機関の閉鎖(2018年12月~2019年3月)のため本年度実施できなかったことから、来年度はアメリカでの史料調査を優先的に行う。 著書・論文の刊行、学会発表や講演による発信は、本年度と同様に続けていく。また、研究代表者・分担者が集まって、国際ワークショップを開催することも検討している。
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