研究課題/領域番号 |
18H00831
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楡井 誠 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (60530079)
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研究分担者 |
青木 周平 信州大学, 学術研究院社会科学系, 准教授 (00584070)
平野 智裕 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (60609064) [辞退]
赤池 伸一 文部科学省科学技術・学術政策研究所, その他部局等, 上席フェロー (50611612)
渡辺 努 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (90313444)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 景気循環 / ベキ乗則 / ネットワーク / 異質的意思決定主体 |
研究実績の概要 |
本研究では、マクロ経済理論分野において近年進展の著しい、異質性と相互作用の役割に焦点を合わせ、ベキ乗則とネットワーク理論を分析の 切り口としてマクロ経済振動・成長論に新規な貢献をなすことを目的としている。2019年度はセントルイスのワシントン大学におけるSED 2019 Annual Meeting(6月29日)や、ホテル コンチネンタル イスキアで開催されたThe 19th Annual SAET Conference(7月3日)において報告し、参加者から貴重なコメントをいただくことができた。 一方、本研究プロジェクトで 推進している研究の包括的な内容について、マクロ研究会(6月13日、早稲田大学)、国際研究集会「京都大学経済学部創立百周年記念国際研究集会」(8月24日、京都大学)、Policy Modeling Workshop(9月28日、政策研究大学院大学)にて紹介する機会を得た。また、コロンビア大学にて共同研究者とともにファカルティ・ランチ・セミナーにおいて報告し、有力な研究者から詳細なコメントをもらうことができた(9月12日)。さらに、神戸大学大学院経済学研究科における2019 International Conference on Trade, Financial Integration and Macroeconomic Dynamics & IEFS Japan 2019 Annual Meeting(11月15日)、ランチセミナー(2月5日、カールトン大学・2月6日、Bank of Canada)において研究報告を行い、他の研究者から貴重なコメントをいただいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理論を十分に精緻化することができた。その成果をいくつかの研究会や学会の第一人者に 報告し、好意的な評価を得た。また、コンファレンス報告を数多く達成することができた
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今後の研究の推進方策 |
東日本大震災におけるサプライチェーンの途絶の影響の推定に関して、研究協力者と協同して論文として完成させ 出版する。 また、状態依存価格付けモデル(S,sモデル)を用いて、インフレーション率の水準と分散が相関する実証事実を説明し、今年度中に改訂を終え、学術誌への投稿を目指す。 さらに、異質的マクロ経済理論の偏微分方程式体系を用いた数理的統合。研究分担者らとともに過去の研究成果を発展させ、アメリカ経済のデータ分析に取り組む。 また、中国ベンチャーキャピタルのネットワーク形成過程を分析し、共著者と協同して論文をJapanese Economic Reviewに 出版する。
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