本研究の目的は、企業統計のミクロデータと政策情報とをリンクさせ、産業・企業を対象とした政策の効果や副作用を実証的に評価することである。このため、2018年度に日本企業を対象とした独自のサーベイを実施し、同調査への回答企業を対象としたフォローアップ調査を2020年度に行った。「企業活動基本調査」(経済産業省)のパネルデータを構築し、サーベイ・データとリンクさせて分析した。2020年初めに新型コロナウイルス感染症拡大という経済的に大きなショックが生じたことを踏まえ、フォローアップ調査では、新型コロナ下の企業支援策の利用状況に関する情報も収集した。それらをもとに30本以上の論文を執筆・公表した。
|