研究課題/領域番号 |
18H00876
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
弁納 才一 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (90272939)
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研究分担者 |
祁 建民 長崎県立大学, 国際社会学部, 教授 (70448819)
田中 比呂志 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (90269572)
古泉 達矢 金沢大学, 法学系, 教授 (90724831)
佐藤 淳平 岡山大学, 社会文化科学学域, 講師 (50792496)
菅野 智博 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 准教授 (60827814)
前野 清太朗 金沢大学, グローバル文化・社会研究センター, 特任助教 (70844819)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 中国農村 |
研究実績の概要 |
2021年度は、前年度に引き続き、依然として中国に渡航することができなかったことから農村訪問聞き取り調査を実施することができなかったが、逆に、これを機にコロナ禍以前の10年余りにわたる華北農村訪問聞き取り調査の成果について、祁建民・弁納才一・田中比呂志主編『中国の農民は何を語ったか-華北農村訪問聞き取り調査報告書(2007年~2019年)』(汲古書院、2022年3月、全606頁)としてまとめて刊行することができた。個別の研究業績として、雑誌論文が計6篇、その他が計6篇となっている。なお、学会発表や講演などは計8回行われた。 また、台湾の中央研究院台湾史研究所とオンラインで頻繁に意見交換と学術交流を進めるとともに、台湾史研究所が実施した台湾農村調査に関する文献資料や関連情報を入手することができた。なお、2021年度補助金の繰越分については、2023年11月に台湾史研究所と対面で意見交換・学術交流を行い、文献資料調査とともに台湾農村訪問聞き取り調査を実施することができた。なお、その成果は、「台湾農村訪問調査報告(1)-2023年11月、南投県鹿谷郷秀峰村」(『近代中国研究彙報』第47号、2025年3月刊行予定)として掲載予定となっている。 さらに、各自が徐々に日本国内において対面での研究会・シンポジウムなどへの参加や文献資料調査を再開させている。 本研究分担者の中には中国を訪問して中国側と対面で意見交換・学術交流を行った者もおり、今後の中国農村訪問聞き取り調査再開の地ならしを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度も中国農村訪問聞き取り調査を実施することができなかったが、コロナ禍以前の10年余りにわたる華北農村訪問聞き取り調査について調査報告書として刊行することができた。また、中央研究院台湾史研究所とオンラインによる意見交換・学術交流を継続してきたことによって2023年11月に台湾農村訪問聞き取り調査を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も中国農村において訪問聞き取り調査を実施することは困難であることが予想されるので、中央研究院台湾史研究所の支援・協力を得て台湾農村訪問聞き取り調査を本格的に実施していきたい。また、日本国内と台湾において文献資料調査を本格的に進めていきたい。これは、数年後の中国農村訪問聞き取り調査再開に向けた準備にもなると考えている。
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