研究課題/領域番号 |
18H00890
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山尾 佐智子 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 准教授 (80812487)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 多様性 / アイデンティティ / グローバル化 |
研究実績の概要 |
2020年度は、(1)先行研究のレビュー論文の作成、(2)国際学会への参加による情報収集、(3)2019年度後半に実施したアンケート調査のデータ分析、(4)追加調査の実施の、4点を課題としていた。しかしながら、データ分析に時間を要したことや、研究報告が認められ参加を予定してた国際学会(16th International Human Resource Management Conference(当初2020年5月にパリESCP経営大学院で開催予定)が中止となったことから、方向修正を余儀なくされた。具体的な実績は下記の通りである。 (1)先行研究レビュー論文:2021年4月に原稿を完成させ、同年6月の一橋ビジネスレビュー(東洋経済新報社)に招待論文として掲載された。 (2)国際学会への参加と情報収集:先述の通り、2020年、2021年には小規模の国際学会はキャンセルされたが、一部の大規模な学会はオンライン開催となったため、2020年6月開催のAcademy of International Business 2020 Annual Conferenceにオンライン参加し、ワークショップに参加したり、各セッションで海外の研究者と交流したりして調査に必要な情報収集を行った。 (3)データ分析、および、(4)追加調査:2019年度末実施のアンケート調査の分析結果から、追跡調査を実施する必要があり、2020年度中に追加調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集とデータ分析に当初の想定以上の時間がかかったため、進捗がやや遅れた。しかし、研究予算の一部を2021年度に繰り越すことをお認め頂いたため、2021年度末までにはおおむねキャッチアップすることができた。特に、2018年度のプロジェクト開始直後から継続して取り組んできたレビュー論文は、2021年度の前半に出版できたのは大きな成果であった。 2020~2021年度に収集したデータは、今後分析をより深めて国際学会や国際的に名の通っている英文研究雑誌に、積極的に投稿していくための礎となる。時間はかかっているが、これまで国際学会に積極的に参加し、最新の研究動向を見聞きした結果であり、質の高い研究に繋げるためにはある程度やむを得ないのではないだろうか。また、2021~2022年度には、調査対象を広げて、継続的にデータ収集と分析を行っている。こちらについては2022年度の報告書に記載できるものと見込んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
まずは計画されているアンケート調査を完了したい。調査対象者を広げるにあたり、ヒアリングも必要となる。ヒアリング後、アンケート調査の流れである。(詳細は2022年度の報告書に書くことになるが、2021年度に実際にヒアリング調査を実施し、アンケート調査も開始した。)2021年度中に2回のアンケートを実施した。有識者からは3回に分けてデータを採るべきとの助言があったため、2022年度に3回目を実施の予定である。 また、2022年度は本プロジェクトの最終年度であるため、分析結果を国際学会や雑誌に投稿し発表に繋げたい。
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