研究課題/領域番号 |
18H00902
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
田中 弥生 芝浦工業大学, SIT総合研究所, 教授 (50372404)
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研究分担者 |
浦坂 純子 同志社大学, 社会学部, 教授 (70289338)
井上 雅裕 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (50407227)
森田 朗 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (50107489)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | パラレルキャリア / ボランティア / 社会貢献活動 / 人生100年時代 / NPO / 企業人 |
研究実績の概要 |
人生100年時代の企業人と社会貢献というテーマで、(独)労働政策研究・研修機構と共同で、2企業に対して実施したグループインタビュー調査の内容を分析し、まとめた。なお、その内容は、『生涯現役を見据えたパラレルキャリアと社会貢献活動 ;企業人の座談会(ヒアリング調査)から』(労働政策研究・研修機構)にまとめられ、公表する予定である。またグループインタビューから得られた知見をもとに、アンケート調査票を設計した。アンケート調査票は、年齢、学歴、家族構成や収入などの基本情報に加え、退職後や老後の不安、定年退職後の希望、自らの能力の自己評価、実施してみたい社会貢献活動、ボランティアを実施する上での会社への期待等、多岐に及んだ。調査案をもとに、5企業関係者と2回にわたる検討会を行い合意を得た。2018年11月~12月にかけて、5企業に対してWEBによるアンケート調査を実施した。あわせて比較対象群として5000件のモニターに対しても同じ調査票でWEBアンケート調査を実施した。結果1.7万サンプルの回答を得た。
米国におけるボランティア政策、企業ボランティアの動向、ボランティア・マネジメントの動向について調査を実施した。具体的には現地ヒアリングや現地シンクタンクの協力を得て実施した。調査結果から明らかになったのは、米国のボランティア促進策は歴代政権の重要な政策と捉えられていることで、結果として、若者やシニアなど年齢別の促進機関が作られていることがわかった。また、昨今、企業において、社員ボランティアが盛んになっている。CSRとしてのみならず、社員の人材育成の一貫としてボランティアを促進していることがわかってきた。 また、日本においてNPO関係者を集め、ボランティア運営の実態についてヒアリングを行ったが、日本においてはボランティアの受け入れ先の体制に課題があることが明らかになってきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
企業を対象にした、グループインタビュー調査、アンケート調査については、企業の協力が不可欠であったが、幸い、協力を得ることができ、予定通りに進めることができた。 米国調査についても、現地の団体や自治体が協力的で想定上の情報を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2企業に対するグループインタビュー結果をまとめ対外的に発表をしてゆく。
5企業に対するアンケート調査で得られた1.7万サンプルの一次分析を行い、学会等で発表をしてゆく。また、一次分析を元に、さらに分析を深めるための仮説の作成、分析方法の選定などの準備を整える。
日本におけるボランティア・マネジメント事例調査を行いまとめてゆく。
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