研究課題/領域番号 |
18H00921
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
和田 毅 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20534382)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 社会運動 / グローバリゼーション / ポスト新自由主義 / イベント分析 / 国際共同研究 / ラテンアメリカ / 中南米 / 抗議行動 |
研究成果の概要 |
新自由主義的な経済改革が世界各地で進み、人・物・金・情報・サービスが国境を越えて急速かつ大量に移動するグローバリゼーションが進展した一方で、様々な社会集団が新自由主義とは異なる価値観に基礎を置く社会の構築に向けて声を上げてきた。本研究は、ラテンアメリカ地域におけるこのような「もう一つの世界」を求める抗議行動を調査対象とする16名の国際共同研究チームを編成し、10か国の抗議イベントを比較分析し、その成果を書籍にまとめた。一見多種多様で無秩序にもみえる市民の活動を反動的なものと先取的なものとに類型化することによって、その特徴を理解しやすくなることを見出した。
|
自由記述の分野 |
社会学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2010年代に入り、新自由主義とグローバリゼーションの潮流が行き詰る中、新たな社会の方向性を模索する動きが強権的指導者の台頭や各種社会運動の興隆等の形をとって世界中で進行している。このような新しい傾向を観察し理論化することによってその本質を理解する今日的な社会的意義は大きいと言える。また、本研究は、東京大学の研究者と大学院生が中心となって、ラテンアメリカ諸国やアメリカ合衆国の研究者や大学院生との間にネットワークを構築することに成功した。この研究ネットワークは、本研究のみならず、今後の学術的な国際交流や共同研究を支える礎となる点で重要な学術的意義をもつ。
|