研究課題/領域番号 |
18H00931
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
竹ノ下 弘久 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10402231)
|
研究分担者 |
長松 奈美江 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (30506316)
阪口 祐介 関西大学, 総合情報学部, 教授 (50589190)
石田 賢示 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60734647)
佐藤 嘉倫 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (90196288)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 階層 / 不平等 / 移民 / 家族 / 労働市場 / 公的統計 / マルチレベル分析 / 因果推論 |
研究実績の概要 |
本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において、相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。データ面では、大規模な公的統計の活用とこれまでに社会学者が用いてきた標本抽出にもとづく縦断的調査データを活用し、不平等の生成メカニズムを明らかにした。本年度は、研究の最終年度でもあり、各自の研究の中間報告会を3回開催した。そして、不平等の生成メカニズムに関する理論的な考察を推し進めるため、韓国の研究者を招いての国際ワークショップを2021年12月にオンライン形式で開催した。さらに、不平等研究を経済学、社会学、政治学、法律学などを用いて学際的な視点から進めている日本労働研究・研修機構の研究者をお招きしてのワークショップを2022年1月に開催した。そして、本研究プロジェクトに参集する研究者の研究成果を取りまとめるために、本プロジェクトの研究成果報告書を3月に刊行した。研究成果報告書には、全部で12本の論文を収録した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について、検討した。第一部の前半では、社会学的視点にもとづく所得格差の要因分解についての研究や、失業、職業的地位、自営・家族従業に関する研究を収録した。不平等を是正するための再分配政策への賛否についても検討した。理論的考察を進めるため、階層的地位の相互関係を明らかにする研究や、ジェンダー不平等についての理論的考察を進めるため、先行研究について丹念な検討も行なった。第2部では、移民をめぐる不平等について検討した。移民の子どもの教育機会の不平等や大人世代における失業、賃金について検討した。また、移民の統合が主観的ウェルビーイングにどう影響するかも検討し、多角的な視点から移民の不平等について考察した。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
備考 |
竹ノ下弘久編『階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の実証研究』科学研究費補助金基盤研究(B)(18H00931)研究成果報告書
|